Unione Japan
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UNIONE No.88 表紙

ウニオーネ誌 Web版 No.88



2020年5月発行 目次
「FMA創立150周年に向けて」Sr.G・パチーニョ
今年度の総会について / 新会長挨拶
「マリアは思いめぐらしていた」Sr.森下 ワカヨ
サレジオ家族の動きの中で
同窓生アジア太平洋地区大会
ウニオーネ 8支部より
ストレンナ解説
誓願50周年を迎えられるシスター方ご紹介
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サレジアン・シスターズ 創立150周年を迎えるにあたって

同窓会世界連合デレガータ Sr.ガブリエラ・パチーニョ
Sr.パチーニョ

親愛なる同窓生の皆様、ファミリーとして分かち合いたいイベントについてお知らせいたします。

2022年、サレジアン・シスターズは創立150年を祝います。 創立当初からこの家族の一員であった同窓生も世界に広がる大きな家族として共に祝っていただきたいと思っています。 この行事は刷新のチャンスです。 私たちが受け継いだ素晴らしいカリスマ的遺産はただ保っていくだけではなく大きく育てていかなければならないものです。 複雑で多様な現代社会に、この美しいカリスマを生き生きと豊かに実らせたいと望んでいます。

サレジアン・シスターズは使命を分かち合う若者や、同窓生の皆さんをサレジオ家族と教育共同体に巻き込んでいきたいと願っています。 同窓生は私たちシスターと最も深くカリスマ的絆で結び付いている人たちです。 生命の喜びと若者の救いのために、聖霊が与えてくださった贈り物を同窓生の皆さんと共に目に見える形で現したいと望んでいます。 150周年祝賀のテーマは「マリア様はこの家に来てくださる」です。 家とはサレジアン・シスターズと同窓生たちに託された使命が行使される場のことです。 皆さんが世界のどこにいても、マリア様は共に歩んでくださっていると思えるのは素晴らしいことです。

扶助者聖母会同窓生の特徴は誰もがマリア様に信頼をおいていることです。 マリア様はあなたがたの生活や仕事の中に、うれしい時も、不安な時もいつも一緒にいらっしゃいます。 不安を足元に置いて聖母の助けを願ってください。 同窓会の創立者ドン・リナルディは「あなた方同窓生は常に扶助者聖母に目を向けてください。 あなた方はサレジアンの家でそのことを学びました。 聖母はモルネーゼで若きマリア・マザレロと共に歩んで彼女を導き、『この少女たちをあなたに託します』とおっしゃって、少女たちの世話をするように頼んだのですから。」とおっしゃっています。

私たちは150周年祝賀行事を三年間かけて準備します。 お恵みに感謝を表す年、委託を受け入れる年、そして未来へ飛躍する年です。 すでに2019年8月、マードレによって準備の開始が宣言されました。 これからの3年間はそのほかにも心にとめておきたいイベントがたくさんあります。 2020年、サレジアン・シスターズ修道会の第24回総会が開催されます。 2021年、扶助者聖母会同窓会世界連合第6回定期総会、評議員選挙が行われます。 世界中の同窓生がアイデンティティーを確認し、モルネーゼスタイルでサレジオ精神を生きる指針が発表されることでしょう。 また2021年はUNIONE誌発刊100周年にあたります。 ドン・リナルディが名付けたこの同窓会誌は現在では5言語で、ウェブページ上で見ることができます。

これらのイベントは私たち家族の素晴らしさと、豊かさを感じさせてくれるでしょう。 私たちは心を開き、注意深く聴いて希望ある未来を創りあげるためにマリア様と共に働きましょう。 神様がこの世界を創造され、計らってくださり、日ごとの糧を与えてくださる、ということをヨハネに伝え、神様に対する信頼を育むように諭していたのです。

ボナノッテ

ボナノッテは「おやすみなさい」のご挨拶。ドン・ボスコの少年時代に母マンマ・マルゲリータが毎晩語りかけた小さな物語を起源とするサレジオ家族の習慣で、1日を締め括る分かち合いのひとときの、短いお話のこと。


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今年度の総会について

会長 宗 映子

新型コロナウイルスの感染を避けるため、2020年4月19日に予定していたウニオーネ日本管区連合の総会を中止いたしました。 支部代表者が集まって活動を分かち合うことはできませんでしたが、議事内容を文書で送付して審議事項全てについて承認を得、無事に今年度の活動を開始する運びとなりました。

本年度より、宗映子に代わり伊佐紀子(ウニオーネ短大)が会長に就任し、新たに高槻美和(ウニオーネ目黒)を評議員に迎え、宗映子は顧問に就任しました。

新会長あいさつ

伊佐 紀子
伊佐新会長

ウニオーネ本部役員を務めて早5年、経験者の助言をいただきながら会長の責務を果たして参りたいと思います。とうぞよろしくお願いいたします。

昭和、平成、令和と時代の様々な変化や移り変わりがある中で生きる私達!一致、協力を大切にし、変わるべきところは変わり、残すべきところは残し、多くの方々の思いに心を寄せ、耳を傾けこれからの活動を進めて参りたいと思っています。同窓生の皆様!積極的なご参加をお待ちしています。

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マリアは思いめぐらしていた

サレジアン・シスターズ日本管区長 Sr.森下 ワカヨ

この原稿を書いている今、世界は新型コロナウイルスによる大規模な感染の危機に直面しています。 このため、ウニオーネ日本管区の今年度の総会も中止となりました。 この出来事について、これはあまりに驕(おご)った生き方をしている人間への神からの罰だという人もいるようです。 しかし、教皇フランシスコが世界の人々に向かって語り掛けたように、新型ウイルスのパンデミックは「人類に対する神の裁きではなく、何が一番大切かを見極め、今この時から行動に移していくようにとの神の呼びかけ」なのだと私も思います。 なぜなら、神は裁く方ではなく、放蕩息子を暖かく迎える父親のような方だからです。

この危機の中で、これを通して神は私たちに何を伝えたいのだろうかと、私も日々考えています。 例えば、小さなことですが、今まで何も考えずに使い捨てていたマスクなどが貴重なものだと思えたり、学校に子どもたちが通い、学べるのは当たり前ではないと気づいたり、そうかと思えば、感染した人を差別してはいけないと言いながら、第一感染者出なくてよかったと思う自分がいたりと、私の考えや価値基準がとても身勝手で相対的なものになっていることを改めて振り返させられています。

聖書の中で、聖母マリアは不意に起こってきた出来事について、これは神が私に、私たちに、何を伝えたいのかと思いめぐらしていました。 そして、神の望みを自分のものとして行動に移されました。 聖母は今も私たちとともに一緒にいてくださいます。 このような時こそ、聖母のように不変の神に心を向け、その望みに心と行動を合わせていきたいものです。 このウイルス感染拡大の終息を願って神に祈ることもとても大切なことで、私たちにできる大きなことではないでしょうか。

シスターたちは、同窓生の皆様とそのご家族のために、心を合わせてお祈りしています。 どうか、聖母マリア様が皆様を守ってくださいますように!

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サレジオ家族の動きの中で

サレジアン・シスターズ 管区会議参加報告

2019年8月20日〜23日

山中修道院でサレジアン・シスターズの管区会議が開催されました。これは2020年秋に開催される修道会の第24回総会へ向けての意見集約の取り組みです。 会議の前半にあたる20日と21日にはサレジアン・シスターズの施設や教育現場で働く先生方、同窓生、若者たちの代表が招かれ、共に考え、意見を述べる機会をいただきました。 ウニオーネ本部からは宗会長が参加しました。 FMA管区会議

教育現場で働くシスターが減少している状況下で、教職員はミッションパートナーと位置づけられています。 ミッションパートナーとは、シスター方と同じサレジアンの精神で教育的使命を共に担う人のことを指します。 同窓生もまたシスター方の教育の成果であり、目に見える「よいお手本」としての存在を示しながらシスターに協力するという点で、ミッションパートナーの一翼を担っています。

会議に参加した若者たちはサレジオ精神を身につけ、しっかりとした考え方を持って自分たちを取り巻く環境を見据えて発言していました。 真面目ではつらつとした様子が頼もしく、明るい未来を感じました。


サレジオ家族 研修報告会参加

研修報告会

2018年10月にフィリピンで開催された東アジア地域のサレジオ家族研修会参加者による報告会が、昨年5月12日、赤羽修道院のサローネで開催されました。報告会が開かれた目的は、サレジオ家族はこれからますますメンバーとして連帯と協力のうちにドン・ボスコの精神で社会に貢献していく事が必要であり、そのためには、日本のサレジオ家族の他のグループについて互いにもっと知り合わなければならないという考えからです。

報告会には、ウニオーネ会員、サレジアニ・コオペラトーリ会員、それぞれのデレガータ、およそ50名が参加し、それぞれのグループの特性、活動の様子についての情報交換が行われ、互いに学び合いました。ミサと昼食をはさんで午後からは小グループに分かれて具体的な活動などを話し合い、実り多い一日となりました。


Sr.フィリスとの会見

Sr.フィリス

2019年9月から約3か月にわたり、サレジアン・シスターズのローマ本部から視察担当評議員のフィリス・ネーヴェスが日本管区を公式訪問されました。 各地の修道院や、学校、事業所を一つ一つ訪問され、各地で同窓生との交わりを持ってくださいました。

10月26日、ウニオーネ本部役員、ウニオーネ短大役員、ウニオーネ東京役員とデレガータたちは赤羽の扶助者聖マリア修道院を視察中のシスター・フィリスとお会いして同窓会の現状と活動を報告いたしました。 30分という短い時間でしたが「喜びをもって活動し、若い同窓生が魅力を感じられる同窓会にするように」という勧めの言葉をいただきました。


サレジオ家族の集い

ドン・ボスコを長とするサレジオ家族のメンバーは年に一度集まってミサを捧げ、分かち合いをし、食卓を囲みます。 2019年10月14日、あの台風19号が暴れまわった翌日、調布教会にサレジオ家族約200名が集合しました。 今回は来日中のサレジアン・シスターズ総長、マードレ・イボンヌ・ランゴアをお迎えしての集いです。

当日は、宣教を意向としたミサの後、サレジオ家族のメンバーのインスピレーション・トークという活動紹介があり、その後にマードレ・ランゴア総長のお話をお聞きしました。

「わたしが、サレジオ家族は皆宣教師だということを実感したのは、アフリカで活動し、世界を変えたいという望みを持ち、その後世界中を回っていた時です。 どの国でも、神父様やシスターばかりではなく信徒の皆さんや卒業生が、若者の教育に関わっていました。 異なる生き方をしている大勢の人たちが、共通の精神で活動できるのは、ドン・ボスコが今生きているという印です。 一致することは世界を変える力となります。これは神様からのプレゼントであると同時に、大きな責任でもあるのです。

「福音宣教とは、喜びを伝えるということです。私たちの喜びが神様に向かっていくことでありますように。 そして私たちの周りの人たちにとって光でありますように。」と、印象的なお話をしてくださいました。


歴史資料館開設

資料館

2019年4月、サレジアン・シスターズ日本宣教90周年を記念して、調布修道院の一角に「サレジアン・シスターズ歴史資料館」がオープンしました。 入口前のロビーには聖マリア・マザレロが洗濯に通ったロベルノ川や、少女時代のマリア・マザレロが村の教会を眺めながら毎日お祈りをしていた小窓が配され、室内にはサレジアン・シスターズの歴史がコンパクトにまとめられています。

90年前に最初の宣教女たちが持参した扶助者聖マリアのご像も展示されています。 古い同窓生にとっては懐かしく、若い同窓生には昔のシスター方のご苦労を知るのに役立つ資料館です。 見学をご希望の方はサレジアン・シスターズ調布聖ヨセフ修道院にお問い合わせください。



サレジオ会 司祭誕生

叙階式 2019年12月14日、碑文谷教会で叙階の秘跡を受け、新司祭レ・ファム・ギェ・フー神父が誕生しました。 司祭の道を歩むために2005年、ベトナムから来日され、多くの困難を乗り越えてこられたフー神父様は 「これからも私のために祈ってください。私も喜びのうちに、皆様のために祈ります。 喜びあふれる人になるよう、お互いのために祈り合いましょう」と記念誌で語っておられます。

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第2回 同窓生アジア太平洋地区大会

2019年10月9日〜13日

日本管区メンバー タイのバンコク近郊にあるサレジアン・シスターズの研修施設で第二回アジア太平洋地区同窓生大会が開催されました。 世界連合会長のマリア・マギーニ女史、デレガータのSr.ガブリエラ・パチーニョ、サレジオ家族担当評議員のSr.マリア・ルイサ・ミランダ、講師としてマリア・グラツィア・カプートを迎え、インド・オーストラリア・韓国・カンボジア・タイ・日本・東チモール・フィリピン・ベトナム・ミャンマーとイタリアの各国から約100名が参加して真剣に学び、意見をかわしました。

大会のテーマは「心を開き、注意深く聴こう、希望ある未来を創るために」です。 日本から本部役員の宗と中山、ウニオーネ城星支部役員の桜井さんが参加しました。 開会式でタイの同窓生や現役の学生さんたちから歓迎を受け、翌日からの二日間はアジアにおける複雑な社会環境と女性、教育と人権保護の実情についての講義と、グループ討議で内容を深めました。

外で
全員で

1日目

教育と人権

哲学博士のマリア・グラツィア・カプートは人権の基本となる人間の尊厳について講演。 サレジアンの教育を受けた同窓生は心を開き、良心に従って人権保護に努めてほしいと話されました。 グループ討議では人権保護の意識を育てる教育の大切さを話し合いました。

アジアにおける家族の保護と女性の地位向上

インドの同窓生アムータが家族形態の変化と女性の社会進出、性の平等について講演。 グループ討議では社会進出により女性の負担が増えた現状、子供の人権を護るためにも家族の価値を認識する必要があると話し合いました。

2日目

多宗教・多文化のアジアにおけるサレジオ霊性の価値について

日本代表

仏教、ヒンズー教、モスレムの家庭からサレジアン・シスターズの学校に通って、サレジオの価値観を身につけた同窓生たちの体験を分かち合いました。 「社会に出て活動するにあたり、生徒の心に寄り添うシスターの生き方は自分の模範となっている。」と語るインドの同窓生や、サレジアンの学校で人生の価値を学び、新しい国家建設に寄与している東チモールの同窓生が印象的でした。

3日目

アジアの文化を学ぶ一日

朝7時半からバスでバンコク市内に向かい、王宮、黄金の仏塔、エメラルド仏を安置する本堂などタイ随一の寺院を拝見した後、昼食と買い物を楽しみました。 夜は参加した各国が歌や民族舞踊を発表し、和やかに文化交流を図りました。 日本は日舞と殺陣を披露して喝采をいただきました。

4日目

「私たち同窓生はサレジオの価値観で生活し、家族を守り、
愛をもって人間の尊厳を促進することを約束します」

グループ討議

大会最終日、この大会宣言を採択して終了しました。今後2021年の同窓生世界大会に向けてアジアの同窓生はこの宣言を努力目標に掲げて活動していきます。




大会に参加して

城星支部 桜井百合子

連日重いテーマに沿って会議が進んで行き、そこにどう関われるかと、不安一杯で臨みました。 本部役員の方々の助けもあり、何とか5日間を乗りきれました。

皆さまとてもしっかり取り組まれていました。アジアには若い同窓生が多く、皆良く勉強し、発表していました。 ボランティアにも積極的に 参加されています。 サレジアンファミリーの卒業生たちが活躍されている様子を見せて頂き、シスター方と共に、これからもドン・ボスコの精神を繋いでいかなければと考えさせられました。 シスター方がご指導されておられて、目の不自由な方々が、編み物やマッサージをされています。 お手頃価格で、とってもリラックスさせて頂きました(修道院の中です)。

一日観光の日もありました。寺院の見学やショッピングも楽しみました。 ランチの時、サプライズで、私の誕生日をケーキと一緒に祝って下さいました。 皆様の暖かさに心から感謝。サレジアンファミリーであることに感謝です。

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支部からの便り

ウニオーネ短大

未来に希望を抱いて

88短大

星美短大を卒業し、サレジアン・シスターズのメンバーとなった私は、約20年を幼稚園現場で経験した後、現在は星美ホームのケアワーカーとして6年の月日が経過しました。

当時の星短は、保育士の免許が取得できませんでしたので、現場で働きながらの免許取得には大変苦労しました。 それもまた自分を成長させる良い機会だったと感謝しています。 今は、ただひたすら、神様から頂いた賜物を生かしながら周りの方々に与える生活に喜びを感じています。 いや、むしろ受けることの方が多いと言えるかもしれません。

私は、昨年からサレジアニ・コオペラトーリ赤羽支部のデレゲートとしての任務を頂き、気付かされました。 学園で学ぶ多くの生徒さんや同窓生、保護者の方々、諸先生方が、学園内の様々な場所に戻ってきておられるということ。 現に星美ホームでは、幼稚園の職員時代の保護者の方々がケアワーカーや事務所、厨房等で働いてくださっています。

またVIDESの活動においても高校時代の同級生が数人子供たちのフレンドシップとしてボランティア活動にも参加してくださる等、 私自身が知らない所においても多くの星美関係者が、星美の丘に再び戻ってきておられると思います。

皆さんは、感じているかもしれません、シスターの高齢化と新しい召命の減少の只中にあるサレジアン・シスターズに・・・でも、私は未来に希望を抱いています。 私たちサレジアン・シスターズを支えてくださるのは、ウニオーネの方々であると・・・ その為に私たちシスターズは、皆様が戻って来られる為の場所づくりを既に初めています。 皆様を心からお待ちしています。


ウニオーネ東京

星美学園で学んだこと

88東京

テーマは『誠実に生きる』ということですが、私の日常を考えると『言うは易く行うは難し』日々を反省します。 辞書を引くと『人や物事に対して真心があること。人のために真剣になる真心を持っている様子を表す』のこと。

あらためて考えてみました。同窓会活動は正に私にとっては精進の場です。 役員は月に一度集まって活動を円滑に行うために意見を交換します。若い役員の取り組みは誠実そのものです。 真剣に学校のこと、会のこと、会員のことを思う姿勢に私はいろいろ学んでいます。

昨年の星美彩は悪天候のため1日開催となりました。収益金を学校へご寄付しているので困った事態になりました。 そこで、皆で相談し、収益をあげるため、その後の学校主催の行事クリスマスフェスティバルに参加させてもらいました。 同窓生の方々のお手伝いも大変ありがたかったです。

休みの日で家庭のこともあるなか会のことを考えて活動してくれた皆の思いに頭が下がりました。 活動情報も議事録で共有し皆で協力し合って行事を行っています。責任も皆で共有します。 役員それぞれが真剣に活動に向き合っています。

星美学園で学んだ精神、人も物も大切にする姿勢。そして学園を愛する気持ち。 『誠実に生きること』日々を通して私は努力していきたいと思います。


ウニオーネ星美ホーム

「さようならサローネ」そして新体制に向けて

星美ホームは、本体施設の改築とサローネの解体に伴い、今年度より同窓会の開催を休止し、各活動は縮小して実施します。 昨年6月には、星美ホームが大切にしている「集う場」であるサローネでの最後の行事として、若年層の卒園生を対象にした同窓会行事「さよならサローネ」を開催しました。 仕事で活躍している子、子育てに苦労している子等、様々な形で社会の中で頑張っている20歳代を中心にした 39人の卒園生が集まり、多数の職員、ボランティアさんと共にBBQやスポーツイベントで楽しいひとときを過ごしました。

近年、児童養護施設への退所者支援のニーズが高まる中、同窓会活動が卒園生とのつながりの機会になり、本体施設改築完了の1年半後(2021年8月)から始まる新体制のスタート時には、頼られる施設を目指して、更に充実した同窓会活動が実施出来るよう準備を進めて行きたいと考えております。

卒園生が一人でも多く、世界規模で組織されているウニオーネの一員でいる事を知り、多くの方々の支えを糧に生きて行く事が出来るよう願っています。 今後共どうぞよろしくお願い致します。


ウニオーネ目黒

「私をお使いください」の心で

88目黒

私は、一昨年「株式会社すまいごこち」という小さな会社を立ち上げました。 目黒星美学園〜上智大学を卒業後、不動産会社に十年勤め、出産を機に退社後、十余年の専業主婦期間を経て、です。 人生百年時代、アラフォー後半の私にもまだ何かできるのではないかと、地元商工会の「創業塾」に軽い気持ちで通い、近畿経済産業局主催の「女性起業家ビ ジネスコンテスト」で思いがけずセ ミファイナリストに選出された勢いで、開業届を出してしまいました。

「すまいごこち」のサービスは、 空き部屋を「いごこちのよいすまい」として演出し、流通を促すというものです。 不動産物件とあわせて、演出小物も商品として紹介しています。 日本の空き家問題を、すまいにまつわる商品PRの場としてシェア活用することで解決していきたいと意気込んでいます。

自分にできること、したいこと、 誰かの役に立つこと、この三点を携えて突き進んできましたが、家族が一番大切であることが私の根底にあります。 関東に拠点を持ちつつ関西で活動していること、社会的ブランクを経てからの起業、母であり妻である女性ならではの柔軟な働き方への未知なる挑戦の只中にいます。

壁にぶつかったとき、懐かしい佇まいの教会に引き寄せられました。 卒業して何年経っても誦じて歌える「大波のように」が胸に響ました。起業というかたちで世の海原に漕ぎ出しましたが、神様に身をお委ねしながら、これからも私らしく歩みを進めて行きたいです。


ウニオーネ静岡

変わるもの・変わらないもの

88静岡制服 88静岡

「誠実・勤勉」を校訓に掲げて70年。 私たちの学校は今年古希を迎えました。70年の間に大なり、小なりの変化がありました。

大きな変化といえば、校名が「星美」から「サレジオ」になり、男子が在籍していることです。 運動場でサッカーをしている姿に、久々に訪れた同窓生は驚くばかりです。

JR草薙駅周辺もきれいに整備され、南北通路ができたおかげで学校まで徒歩2分の距離となりました。 時代と共に校舎や制服は新しく変わりましたが、私たち同窓生の学校を想う気持ちは、老いも、若きも同じです。 卒業した会員は1万7千人ちかくなり、様々な方面で活躍しています。そろそろ男子役員も加わることになるでしょう。

これからも母校に寄り添う同窓会にして参りたいと思います。


ウニオーネ城星

アジアの友のパワーに触れて

88城星

信者でもない私が!?
アジア大会!?恐れ多い!!!
と思いながらもワクワク!

参加してわかりました。そして反省しました。 「どうしてもっと宗教の授業を真面目に受けなかったのか!」と・・・。

とても意義のある会議でした。11カ国の代表の方々は、しっかり勉強をされて来られていました。 発表も素晴らしく、感動の連続でした。たくさんの方々とお友達になり、大きな大きなパワーを頂きました。 タイ管区の方がお昼休みショッピングに連れて行って下さったり、最後の日に韓国管区の方が空港に送って下さったりと皆様のやさしさと同総会の繋がりがとても嬉しく、心にしみました。

この素晴らしい経験をさせて頂いたことで、これからの私の人生に大きなパワーと目標がプラスされました。出来る事だけで終わらせず努力を重ねたいと思います。 本部の皆さまにも大変お世話になりました。素晴らしい体験、そして何よりも大切な勉強をさせて頂いたことに心より感謝しております。


ウニオーネ明星

誠実に生きるとは

誠実に生きるとはなんて、日頃考えてもみなかったことですから、今年で82歳になり、今までの自分を振り返ってみると明星学園で受けた教えが、しっかりと私の心の中に染み込んでいることに気が付きました。 特に何事にも誰かを意識して(この原稿を書くにあたりそれが誰かもわからないけど)多分マリア様ではないかと思います。 自分がしてもらって、嬉しいことは人にもしてあげようと思い、毎日の生活の中に取り入れる事が大切ではないかと思って暮らしています。

88明星

59歳の夫を亡くして5年後、次男を難病で亡くし、その後無事内科医になった長男が一夜にして下半身が麻痺して今は車いすの生活になりながらも、開業医になりましたが、この時ばかりはこの世に神は居るものかと思いました。 今ではこれが私に与えられた運命だと思っています。

満州からの引揚者にとって生活が苦しい時、私はカルメラ院長様のおかげで高校をほぼ無償で卒業させていただきました。 このご恩を何かの形でお返ししたい、誰に??私の人生も残り少なくなりました。 どうしたらカルメラ院長様は喜んでくださるのかしら? それを考えると私にしてくださった事を、誰かにしてあげることではないかと気が付き、リベリアのある身体障害の方に4年間お世話をさせて頂きました。

難民キャンプで暴行を受けて車椅子生活になったマーサ・ターケットさんは支援を得て来日し、人権と紛争解決の分野で貢献したいと立命館アジア太平洋大学に入学し、学びました。

「誠実とは」を一言では書けませんが、自分の心をこめて正しいと思うことをすることが誠実ではないでしょうか。


ウニオーネ小百合

ようこそ 懐かしい我が家へ!

88小百合1 88小百合2

今年度も5月の同窓会に始まり年間多くの同窓生が小百合を訪れてくれました。

卒園したばかりのN君は、仕事の休みを利用して時には差し入れを持ってふらりと園に顔を出し、職員や在園生との寛いだひと時を過ごしています。 ある卒園生は結婚の報告へ、またある子は近くに来たついでにといつの間にかお母さんになって可愛い赤ちゃんを見せに来てくれたり、嬉しい報告が続きました。

年間通して様々な形でボランティアや子どもたちへプレゼントを準備してくれる卒園生、 そして今年は特に印象に残った出来事として、鹿児島で歌手として活躍しているゆみかさんの慰問がありました。 園での生活は短かかったものの、小百合ホームでの生活に感謝を込めて子どもたちのために歌をプレゼントしてくれました。 10月、地域のお祭りに出演者として参加したゆみかさん。その後、日を改めて子どもたちに会いに来てくれました。(写真) 子どもたちの人数が少ない時でしたが、歌を聞くことのできた子どもたちは皆「すごく上手だった!」と感動していました。

こんなに素敵な卒園生の訪問を受けて、子どもたちもきっと将来に夢と希望を持てたことと思います。 今後の卒園生の活躍を幸せを心より祈っています。

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2020年


ストレンナ 2020について

ストレンナ2020ポスター

生涯を通して若者を「誠実な社会人、良いキリスト者」となるように導いたドン・ボスコにならい、ストレンナ2020は若者の教育の真の目的に目を向けるよう私たちを招いています。 しかし今日、キリスト教徒でない人々が大半の国で、このドン・ボスコの目標を掲げて若者を導くのは簡単なことではありません。 神の名を呼べない所でどのように神を語るのかというと、それはドン・ボスコがなさったように、相手を尊敬すること、近づきやすい雰囲気を作ること、他者に対する注意深さと傾聴する姿勢、そして若者を尊重しながら彼らに同伴することです。 私たちはたとえ洗礼を受けていなくても、イエス様の教えは在学中にいろいろな機会で耳にしました。 そして良いキリスト者とは言わないまでも「キリストに倣う者」として歩んで行くことを学びました。 サレジアン・ファミリーの目的は、若者、なかでも最も無防備な人、最も困っている人、最も弱い人、最も貧しい人々を優先することです。 2020年は特にこれらの人々の存在に目を凝らし、「誠実な社会人、キリストに倣う者」として何ができるかを考えていきたいと思います。

ストレンナ:サレジオ会総長が毎年示す、サレジオ家族の年間目標

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おめでとうございます

2020年に誓願50周年を迎えるサレジアン・シスターズのシスター方をご紹介します。

  •    Sr. 岩村 多美子  マリア
  •    Sr. 大野 典子   テレジッタ
  •    Sr. 見城 澄枝   テレジーナ
  •    Sr. 里脇 福代   フランチェスカ
  •    Sr. 白浜 トキエ  テレジア
  •    Sr. 戸井田 美知子 マリア・アッスンタ
  •    Sr. 依田 静子   テレジア

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編 集 後 記

世界中が同じ恐怖を抱えている今、本誌3頁に森下管区長様は、私たちが何を成すべきかを示してくださいました。 こんな不安な時であっても誰もがこれを乗り切る勇気と希望を持つことができますように。 本誌が皆様のお手元に届く頃には、収束の方向にありますように。



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