Unione Japan
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UNIONE No.83 表紙

ウニオーネ誌 Web版 No.83


2015年5月発行 目次
「ドン・ボスコとマリア・マザレロの最初の出会い」Sr.武石 總子
総会報告 / 200人針 / 星美ホーム訪問
ドン・ボスコ生誕200周年を祝う / 閉幕イベントのお知らせ
「喜びなさい!」Fr.田中 次生
「ドン・ボスコの母 マルゲリタ」
ウニオーネ 8支部より
ストレンナ解説 / サレジオ会新管区長 / 同窓会世界連合総会開催予定

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ドン・ボスコとマリア・マザレロの最初の出会い

サレジアン・シスターズ副管区長
サレジオ家族部門担当評議員 Sr.武石 總子
Sr.TAKEISHI

昨年、2014年(10月7日)は、ドン・ボスコとマリア・マザレロがモルネーゼで初めて出会った150周年記念の年でした。

田舎からトリーノの街に働きに出て来た貧しい少年たちのために教育活動を展開していたドン・ボスコとモルネーゼで裁縫を教えながら少女たちの心身の成長に尽力していたマリア・マザレロの摂理的な出会いから世界に新しい運動が始まりました。 ドン・ボスコとマリア・マザレロの二人によって創立されたサレジオ会の姉妹会とも言える扶助者聖母会(サレジアン・シスターズ)は、現時点で93か国で青少年教育に携わっています。

以前は、ドン・ボスコは「太陽」、マリア・マザレロはその光を受けて輝く「月」として捉えられていましたが、マリア・マザレロ帰天百周年(1981年)に向けての準備期間に力を入れた歴史の掘り起こし作業において、実際には二つとも偉大で自分の光をもって輝いている「二つの天体」であることがよく分かってきました。 マリア・マザレロは、ドン・ボスコと出会う前に神のご計画に応えることによってドン・ボスコの召命とは別で、それに並行する召命を生きていました。 彼女は、「ドン・ボスコが準備したものでもなく、選んだものでもなく、少女たちの教育に邁進する女子修道会創設のプロジェクト実現の途上で摂理によって見出した選びの器」として既に熟していました。

マリア・マザレロは、ドン・ボスコに直接霊的に依存していたとは言えませんが、かと言って彼女を生気づけていた精神はドン・ボスコのそれとは全く異なると言うことも受け入れられません。 ドン・ボスコを起こした同じ聖霊が、マリア・マザレロをも活気付け、何時の日か男女の青少年の救いのための使命を統合するため、不思議な方法をもって、ドン・ボスコの精神に似た精神を彼女に与え、並行の道へと彼女を導いていました。

最初の出会いの時、村人たちの中をかき分けて最前列に進み出てドン・ボスコのボナ・ノッテ(一日の締めくくりの短い話し)を聞こうとしたのは、彼の言葉のうちに「自分の心のなかにあってうまく表現できずにいたこだま」を聞き取ったからでした。 それは、不明瞭、混迷から明瞭へ、未決定から明確な行為への移行でした。 マリア・マザレロは、ドン・ボスコの声の中に聖霊の内的ささやきのこだまをはっきりと識別できるほどにまで霊的に成熟していたのです。 最初の出会いの時のマリア・マザレロのドン・ボスコに対するこの積極的な行為は、聖母の望みを受けて彼が始めた青少年の救いのためという共通の使命を唯一の精神をもって実現するようにとの神のご意志への自ら望んでの同意の表明でした。 それは、彼女の内で濾過され、彼女によって生き抜かれ、彼女の中で血となり肉となっていったサレジオ的精神の味わいと素質を備えた活動の中に実現されていく「サレジアニタ(サレジオ霊性・精神)」を生きる事に繋がっていきます。

ドン・ボスコと出会った日からは、マリア・マザレロは、確信をもって既に展開していた女子教育に意識的に理性・宗教・慈愛を柱にした予防教育法を生かし、それを生きていこうと、それまで以上に女性の感性を大切にして、それを女性らしく実現していきました。 それは、修道院を少女たちとシスターたちが生活を共にする家庭としていくこと、日々を単純さと喜びをもって生きること、ささいなことの中に現れている神の小さな働きかけを感じ取り感謝すること、いのちへの敏感さを培うこと、連帯して助け合うことを周囲に伝播させていく生き方などに表れていました。

マリア・マザレロがどのようにドン・ボスコの提唱した予防教育を生きたかを、その伝記「いつも喜びをマリア・マザレロ」(ドン・ボスコ社刊)や本会の「クロナカ(編年史)」を手にとって深めていただければ幸いです。

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LINE 本部より #83  

日本管区ウニオーネ総会開催

2015年4月12日 星美学園短期大学にて

春の陽射しに恵まれたこの日、山手線や京浜東北線の運休というアクシデントがあったものの、大分、大阪、静岡からの参加者も無事到着して全員でミサにあずかり、同窓生の一致と総会の実りを祈りました。

議事では、金子美津枝、伊佐紀子の二人が新任役員として承認されました。 ウニオーネ本部の活動報告、今年度の活動計画と予算が承認された後、各支部の活動報告が行われました。 午後は同窓会への帰属意識やアイデンティティー、サレジオ精神を踏まえた活動について話し合い、分かち合いました。

会の冒頭副管区長Sr.武石から『今年8月に開催される同窓会世界連合総会のテーマは「社会の辺境にあって、喜びのあかしとなろう」です。 「辺境」という語はフランシスコ教皇がしばしば使われる言葉で、隔たった所、片隅、末端に置かれている人々をさしています。 教皇は「今の場所に安住しないで辺境に出かけていって希望をもたらすように」と呼びかけられます。 しかし私たちの身の回りにも辺境はあります。 一人ぼっちの老人、良い教師や親に恵まれない子供、病気の人や、仕事のない人、格差社会の中で貧困にあえぐ人々などです。 サレジアン・シスターズは、可能性があるにもかかわらず片隅に追いやられている若者のためにオラトリオを設置する活動を始めています。 同窓生と互いに良い影響を与え合いながら家庭の辺境、青少年の辺境に立ち向かっていきたいと思います。』とのお言葉を頂きました。 ウニオーネとしてもできる限り協力していきたいと思います。

総会集合写真

2014年度決算と2015年度予算について

ウニオーネ本部の運営は各同窓会から提供された入会金と活動援助金とで成り立っています。 2014年度収入は1,840,807円、支出は1,720,189円で、繰越金を出すことができました。 2015年度には世界連合総会出席、ドン・ボスコ生誕200周年行事への支出が予想されるので、行事費、ウニオーネ誌発行費用を中心に、総額2,720,000円の予算を組んでいます。

二百人針!

二百人針 ドン・ボスコ生誕200周年準備委員会では、二百周年にちなんで、200なら何でもよい「チャレンジ200」に参加するよう呼びかけています。 ウニオーネでは総会当日、集まった40名の方々に「千人針」ならぬ「二百人針」と称してUNIONEの文字にフレンチ・ナッツ・ステッチを刺して頂きました。 「二百人針」にはまだ程遠いので、サレジオ家族の集まる所で協力して頂き、完成させたいと思います。


ウニオーネ星美ホーム支部訪問報告

2014年12月13日、「心のふるさと」誌発送作業中の星美ホーム支部を本部役員三人とデレガータが訪問いたしました。

シスターの減少で子どもたちの中に宗教教育が染みとおらない、若者が同窓会活動に積極的でない、役員になる人がいない等、抱えている問題はどこの支部も同じようです。 星美ホーム支部では「心のふるさと総会」に先生方の出席を促し、地域のお祭りに集まる卒業生に同窓会参加を呼びかけるなどの努力をしておられるそうです。



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ドン・ボスコの生誕200周年を祝うこの一年

2014.8.16 〜 2015.11.23
シンボルM

日本各地で200周年行事開始のミサ

碑文谷教会ミサ ミサ 2014年8月16日にドン・ボスコの生誕200周年を祝う一年間がスタートし、いろいろなイベントを通してドン・ボスコの心を知り、サレジオ的精神を現代に生かした生き方を探ります。 日本のサレジオ家族は一致してこの一年を過ごすために2014年9月15日に日本各地で一斉に200周年開始のミサを捧げました。 東京、碑文谷教会で行われたミサにはドン・ボスコを慕う人々400名以上が集い、ウニオーネ会員有志もサレジオ家族の一員として参加しました。 司式をされた溝部司教は「家庭的精神と、若者と共に一生を捧げる生き方こそサレジオの精神」と語り、「この一年、あなたが教会に何ができるか考え、行動してください」と呼びかけられました。

大阪の城星学園聖堂では30余名のサレジオ家族が集まり、九州では別府、宮崎、長崎の各地の教会で家族的なミサとイベントが行われました。



閉幕イベント開催のお知らせ

コッレDB 2014年8月16日に全世界一斉に始まった「ドン・ボスコ生誕200周年を祝う一年」は2015年8月16日のコッレ・ドン・ボスコ(ドン・ボスコ生誕の地)におけるミサ・式典で終了します。

日本では11月23日に東京カテドラルにて盛大に閉幕イベントを行います。 当日は「勤労感謝の日」、朝10時から大聖堂、広場、関口教会ケルンホールなどで様々な催しが予定されています。

カテドラル サレジオ家族、各学校、施設の紹介展示や、模擬店、青少年によるシンポジウム、学生たちのライブ、子供向けゲーム等様々なアトラクションを計画中です。 また、関口教会地下のケルンホールには同窓会コーナーも設けられます。 立ち寄り自由ですのでご家族で、お友達と誘い合わせて、ぜひ覗いてみてください。

午後は大聖堂でアカデミア(音楽の発表会)に続き、15時から閉幕ミサが予定されています。 詳細はサレジオ会のホームページ「ドン・ボスコ生誕200周年記念特別サイト」に掲載されます。

ウニオーネ本部のホームページからもリンクしています。


マンガ「コラッジョ! ドン・ボスコの夢は続く」
(2015年5月出版予定)

コラッジョ 人間関係の煩わしさに疲れている今風の高校生がタイムスリップしてドン・ボスコのオラトリオ当時の若者たちと出会い、様々な出来事に巻き込まれながら成長していくというストーリー。 読み応えのあるマンガになっています。 お問い合わせはドン・ボスコ社まで。



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生誕200周年に寄せて

「喜びなさい!」


サレジオ会司祭 田中次生

1841年12月8日のことでした。 その年に神父になった若いドン・ボスコは、アシジの聖フランシスコ聖堂でミサをたてようとしていました、その時一人の少年が香部屋に入って来ました。 係の人が少年にミサの仕えを頼むと、少年は「ミサ仕えは出来ない」と断りました。 係の人が怒り少年を追い出そうとしましたが、ドン・ボスコは優しくそれを止め、ミサの終わった後少年と話し始めました。 DB
「僕たちはもう友達だよ。きみの名前は何というの?」
「僕の名前はバルトロメオ・ガレッリ」
「仕事は何?」
「左官です」

ドン・ボスコはいろいろと質問し、16歳であり、両親は死亡して孤児であること、そして勉強してないので読み書きが出来ないことも知りました。 少年は「父親はいない、母親もいない、勉強もしていない、初聖体も受けていない」と全て否定形でしか答えられない苦しみの中にいました。 最後にドン・ボスコは質問しました。「口笛はふけるだろう?」バルトロメオはニッコリと、嬉しそうにドン・ボスコに頷きました。 心が通い始めたドン・ボスコは、次の日曜日に少年と再会する約束をし、二人で「アヴェ・マリア」の祈りを唱えてお別れしました。 その時から少年は沢山の仲間をドン・ボスコの所に連れてくるようになりました。 そしてそれが「サレジオ会の事業の出発点」になったのだとドン・ボスコは言っています。

従ってサレジオ会の事業の出発点は「口笛が吹ける」ということで、少年を肯定し、マリアさまの祝福をお祈りしてそれから先の全てをマリアさまに捧げたことにあるとも言えます。 ドン・ボスコは晩年に次のように言いました。 「あの二人で唱えた一つの〝アヴ・マリア〟からサレジオ会は始まった」と。

ドン・ボスコのこのような考え方はもうすでに彼が中学生の時から始まっていました。 彼は中学生の時、仲間たちで「喜びの会」を作りました。 規則はいたって簡単 ①相応しいキリスト者に、 ②勉学上の義務を果たす、 ③快活であること、 の三条です。 そして生徒・信者としての義務はキチンと果たして、残りは出来るだけ皆で楽しく過ごせるように、遊び等いろいろと工夫したのでした。 この姿勢は彼がオラトリオをつくって沢山の少年達と一緒に生活を始めた時も、当然のことここを「喜びの学校」にしようと努力しました。 聖堂も大切でしたが、グラウンドも大切にしました。 スポーツ、ブラバン・合唱等の音楽がドン・ボスコのオラトリオの楽しい雰囲気を作り上げました。 そのためドン・ボスコはどんなに苦しい時でも、子供と一緒にいる時は「笑顔」だったといいます。 ドン・ボスコの秘蔵っ子ドメ二コ・サビオは、直感的にそれを理解し、少年の仲間でつくった「マリア会」の会員に呼び掛けています。 「ドン・ボスコがいつもよりにこやかな時は、何か大変なことが起こっているので、意識的に努力しているのだから、ドン・ボスコのためマリアさまにお祈りしましょう」と。

私達もドン・ボスコのように積極的に、人生に対して前向きに生きていく努力をしたいものです。 下を向いてグチグチ文句を言いたくなる時も、マリアさまに顔を向けて、笑顔で前に進んで行きたいと思います。 天国にいる笑顔のドン・ボスコに、その「笑顔の秘訣」をお願いすれば、ドン・ボスコも笑って聞き入れて下さるでしょう。


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ドン・ボスコの母 マルゲリタ

DBの母 「この親にしてこの子あり」という言葉があるように、偉大な人物の母親は、立派な人が多いようです。ドン・ボスコ(ヨハネ・ボスコ)を育てた母、マルゲリタ・オキエナはどんな方だったのでしょう。彼女の列福調査文献をもとに出版された「ドン・ボスコを導いた母の教育力」より、その一部をご紹介いたします。

英雄的な母

  • 夫を早く亡くした後、9歳の夫の連れ子と義母、4歳のジュゼッペと2歳にもならないヨハネという家族を抱え、生活を支え、父親不在を補うための十分に強い母性と、ある時は優しさを持った父性を示した。
  • 子ども達に対しては「優しくはあるが毅然とし」「理解は示すが譲らない」「忍耐力はあるが決断力もある」というバランス感覚を持つ。
  • 彼女の行動はいつも意識的で、神のみ前にある自分の子どもの善のため、どれがより良い行動であるかを識別しようとする心配りをする力を持っていた。

知恵深い教育者

  • 文字の読み書きのできないマルゲリタではあったが、子ども達に対し、信仰教育の第一の責任者としてしっかりした価値観を伝えた。それは勇気をもち、労苦をいとわず、義務を果たし、正直で、節約に励み、老人への敬意を払う、といった価値観である。
  • 司祭への道を選択し、歩もうとする我が子ヨハネの自主性を重んじながらも、自分が死ぬ瞬間まで、その子の人生のあらゆる場面にたゆみなく同伴していた。

良き助言者

最初の事業としてヴァルドッコで孤児たちと共に生活した10年の間に、サレジオ会的カリスマである「家族的精神」に影響を与えたのは、このマルゲリタに他ならない。

  • 「ボナノッテ」はサレジオ会の伝統的要素だが、実はそれはマルゲリタによって最初の寄宿生の耳にささやかれたことから始まったものと伝わっている。
  • ドン・ボスコの教育のスタイルである「予防教育法」も、マルゲリタの子育てのスタイルそのものであり、寄宿生と会話している様子をじ~っと観察していたドン・ボスコが、そこからヒントを得たことは十分考えられる。

ドン・ボスコのサレジオ会事業の始まりに、貢献した人は無数にいるが、最初の協力者は母マルゲリタであり、とりわけ修道会の始まりへの貢献は、協働者として共創立者と言えるほどの影響力を持っていた。

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支部からの便り


ウニオーネ小百合

お菓子祭り

「ほら見て、こんなにいっぱい買ったよ」「どれにしようかな」、今年度から恒例になったお菓子祭りでの子どもたちの声です。 善意の方々の寄付で頂いたお菓子を、自分達だけで食べるのではなく、もっと貧しい人、困っている人のことを考え、何か自分たちができることはないだろうかと思案しているとき、毎月行っていた〝おやつ買い〟を利用して「お菓子祭りをしよう、その売上金を義援金として贈ろうということになり、子ども会の中、高校生が中心になり準備から販売まで行い、幼児、小学生はお金の使い方の練習をする良い機会になりました。これまでに、東日本大震災の被災地と広島の土石流災害の被災地に義援金を送り、大変喜ばれました。 小百合ホームの子どもたちは、たくさんの方々のご厚意に支えられて、毎日の生活を楽しく過ごしています。子ども会を中心に、自分達が出来ること、誰かのために少しでも役に立つ人に成長する事を願っていきたいと思います。

今年度、専門職として職業指導員が配置されました。多種多様の業務内容の中には、卒園生のアフターケアもあります。その他に今年度は作物を栽培する事から農業に興味を持って欲しいと感じ、夏に本園2階の中庭でトマトを栽培しました。たくさんの甘いミニトマトが実り、収穫したトマトは各クラスにも配りました。また秋には地域小規模(カーザサビオ)の畑を借りてジャガイモや白菜、玉ねぎや白ネギも植えており冬から春にかけて収穫予定です。 児童自身の中で職業に関する可能性を広げ、園を退所した児童が社会生活を営む上で困らないよう、自立した生活を身に付ける為の支援を行っていきたいと考えております。


ウニオーネ明星

会うは別れの・・・

明星 明星

私達同窓生にとって平成26年は忘れられない年となりました。明星学園を誰よりも愛し、多くの生徒に愛を捧げ、私達の心から決して忘れることのない石井暁子先生(平成26年6月7日逝去。霊名マリア)。 きっと今は病の苦しみからときはなされマリア様の御元で平安に過ごされておられることを願い、折あるごとに私達同窓生は心静かに偲んでいる日々です。 阿蘇野で生まれ、阿蘇野で育ち、阿蘇野を愛し、阿蘇野で召された愛と義の人生! 夜空で輝く大きな星は暁子星

突然、院長様が「東京へ異動します!」 役員一同「エー!!」「何かあったの?」「どうしたの」と院長様に質問攻め! 三年間の短い年月です。明星高校の卒業生でもある院長様。行事ごとにお力を貸して下さり、気軽に同窓生とふれあい、親睦を深めつつあるこの時にただただ残念です。またきっと何処かでお逢いできることを願って、お別れ会を催しました。 三年間が「あっ!!」という間に過ぎ、いよいよお別れです。 お元気で…またお逢いしましょう!


ウニオーネ城星

世界に翔く卒業生

城星公認 城星 城星学園5期卒業の櫻井百合子さんが(国際バレーボール連盟公認コーチ、レベルⅡ中級)公認コーチ資格を取得されました。 櫻井さんは卒業して数年後に城星学園のバレー部のコーチとして就任され、今も活躍してくださっています。厳しく、そして温かく指導して下さった先生方! 温かく見守り、心より応援してくれた仲間! ダメでいいから精一杯挑戦してこい!と言ってくれた家族、そして一昨年末に亡くなられたお母様に背中を押され、挑戦されたそうです。

認定証とトロフィーを手にして「全ての方に感謝の気持ちで一杯です。母校で長い間、子供たちと一緒にバレーボールをさせて頂ける環境を与えて下さった城星学園に深く感謝しています。ありがとうございました。」と気持ちを話して頂きました。 
 認定証と一緒に手にされているトロフィーは、世界各国から集まった20名の中から櫻井さんを含め4名のかたに優秀指導者として贈られたものです。日本でこの資格を取得されている方は櫻井さんを含めて8名です。 世界で活躍する同窓生がいるということはうれしいことです。


ウニオーネ静岡

東京スカイツリー珍道中?

平成26年度の総会は1年おきの「総会バス旅行」の年。恒例となった還暦を迎える同窓生(23回生)をご招待して、目的地は東京スカイツリー。少々早い時間の出発でしたが、お天気にも恵まれ、眠い目をこすりながらの出発となりました。

静岡

王子の「紙の博物館」で東京在住の同窓生と合流。両国のホテルでランチをとり、江戸東京博物館のスケールの大きさに驚き、東京スカイツリーと隣接する東京ソラマチの想像以上の広さにマゴマゴして、あっという間の一日でした。美味しいスイーツを食べたり、お土産もたっぷり買い込んで、皆さんそれぞれ満喫できたようです。 疲れて静かになるかと思われた帰りのバスの中でも、まだまだ話したりないとオシャベリ全開!元気いっぱいで無事、静岡に帰り着きました。


ウニオーネ目黒

挨拶は「ごきげんよう」

目黒

2月15日、今年度最後の幹事会が行われました。約50名が集まり、お茶とお菓子を頂きながら、ゆったりとした楽しい時間を過ごしました。

最初に、シスター脇村校長先生より「ドンボスコ生誕200周年」のお話をしていただき、みんな熱心に耳を傾けました。次に役員から一年間の活動報告と幹事の引継ぎや連絡事項、そして目黒は今年同窓会50周年という節目の年を迎えたため、6月21日に開催される周年記念行事の進み具合を伝えました。

後半は異なる期が混ざった5つのグループに分かれて、校長先生と役員も加わり、30分間同窓会に関する自由な意見交換をしました。最初はちょっと遠慮ぎみでしたが、やはり同じ星美っこということで会話が弾みました。「幹事になる人がなかなか見つからないけどどうしたらいいだろう?」といった相談や、還暦期からは、「懐かしい先生に会おう!という様な、みんなが来たいと思う企画を考えたい」と話していました。 また、「当時学校では、さようならではなく、ごきげんようと挨拶をしていたよね。もっとごきげんようを使いましょう」という話で盛り上がりました。

まだまだ話足りないところでしたが、全員が参加しながら積極的な意見が出たことで、とても有意義な時間だったと思います。 そして、閉会の時にはみんなで「ごきげんよう!」と笑顔で挨拶をしてお別れをしました。


ウニオーネ星美ホーム

ひとつの家族のように

私たち星美ホーム心のふるさとでは毎年11月の死者の月には、その年にご帰天されたシスター方や恩師、ふるさとの同窓生のために星美ホーム聖堂にて追悼ミサを捧げます。今年は11月30日(日)野口神父様司式で多くの卒業生とともにごミサを捧げました。

ごミサの後は軽食会を開き今は亡き方々の思い出を語ったり久ぶりに再会した同級生と和やかなひと時を過ごしました。また毎年成人の日にはお世話になったシスター方先生方をお招きして総会同窓会を開催しています。 この時には、赤羽にいらっしゃるシスター方はもちろんのこと、調布など遠方のシスター方もいらしていただけるので、自分たちの子どもや孫を紹介したり、近況報告したりと卒業生にとってはたくさんのシスター方にお会いできとてもうれしく楽しい一日を過ごせます。 今年はドンボスコ生誕200周年を記念してドンボスコの「夢は続く」の動画を皆で鑑賞し、ここに集うことができた喜びに感謝し、この日参加できなかった同窓生のためにもドンボスコの祈りを捧げました。

私たち星美ホーム心のふるさとがあるのは、まさにドンボスコの精神のもとに創立されたサレジオ会のおかげであり、サレジアン・シスター方と生活しその精神の基に教育いただいた私たちは社会に出た今でもその精神を忘れることはありません。 追悼ミサや同窓会などでシスター方や皆で集まる時にはひとつの家族のようにお互いを想えるすばらしい会であることも、また次の世代の方々にも語り継がれていくのだと思います。


ウニオーネ東京

ドンボスコ生誕200周年に思うこと

2015年の今年はドンボスコ生誕200年を迎えます。昨年夏から学園では準備が始まっております。幼稚園から短大まで学園内ひとつになりお祝いいたします。ドンボスコもきっと喜んでくださることでしょう。私達東京ウニオーネも学校行事に準じて参加してまいります。 創立者ドンボスコ、マリアマザレロのことは学生時代、宗教の時に勉強したりビデオを見たりした記 憶がありますが長い年月と共に忘れていることも多いのでこの期に改めてドンボスコのビデオを見ました。 青少年の教育が出来なかった時代に神様から与えられた使命として困難にも怯むことなく青少年教育活動に身を捧げました。子供達を愛し信じた教育者であったドンボスコ。 ドンボスコの教育精神が宿る学校に学べたことを本当に幸せに思います。私や卒業生の生き方の中に学園の教育が現れていると思います。星美っ子カラー。 何かのタイミングで戻って来たくなる場所。卒業した今の方がずーと星美学園の良さをわかっている私がいます。卒業生として星美の園をこれからも愛し、私に出来ることを恩返しをしていきたいと思います。


ウニオーネ短大

ドン・ボスコが私たちに託した事

短大

ドン・ボスコの理念である「愛がなければ信頼はなく、信頼がなければ教育はない」ということばや、その生き方を知っていくうちに、星美短大の同窓生の使命は何か、ということを考えるようになりました。「ウニオーネ短大」らしさとは、身近な方々に支援協力が出来る事を模索し、私たちが戴いている、そしてお預かりしている賜を、困っている方々や多くの方々に笑顔と共に喜んでいただけるよう還元できる事を見出すように心掛け、実行して行くことであると思っております。 まずは「できることからはじめよう!」で始まったエンブリオ基金(かけがえのない個性と使命を持つ胎児を救う)、いのちをかんがえる会への支援を継続し、主催の講演会・懇親会にもすすんで参加しております。 そして、まだまだ復興にはほど遠い被災等で犠牲になられた方々が、前に向かって生きる力が持てるようにと、サレジアン・シスターズ日本管区サポートセンターにお力添えを戴き共に支援を継続しております。又、毎年発行しているレスピチェ誌の封入作業等は、少しでもハンデキャップを持つ方々の支援になればと、福祉団体で 福祉作業所に数年前より依頼し、喜んで戴いております。 本年はドン・ボスコ生誕200周年、ドン・ボスコの後継者である前チャーベス総長様が呼びかけたイタリア・トリノ「扶助者聖マリア大聖堂」の正面壁の修復のためにも献金をいたしました。ご丁重な感謝の言葉のご返信と「神様のお恵みが豊かにあります様にお祈りいたしております」と温かなメッセージを戴き、この聖堂に眠るドン・ボスコとサレジアン・シスターズ共創立者マリア・マザレロのお声にも聴こえ、とても嬉しく心に響きました。 これからも、サレジアンの精神によってよりよいものを一人でも多くの方に還元できるよう、ウニオーネ短大はアンテナを張り、ある時は役員とともに同じ方向を向き、時には向かい合いドン・ボスコの思いを感じながらサレジアンの豊かな心で活動したいと考えております。

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2015年


ストレンナ 2015


ドン・ボスコのように 若者と共に 若者のために


ストレンナ2015

「君たちが若者だというだけで、私は君たちを心から愛している」──ドン・ボスコの活動のすべては若者のためでした。彼は若者一人ひとりに細やかに心を配り、その父のような愛によって、若者はより崇高な神の愛を感じとることができたのです。 わたしたちもドン・ボスコのように、若者一人ひとりと深いレベルで出会い、若者を信じ、人のために生きるよう助け、イエスへと導き、彼らの中に神の国の種があると確信しましょう。 ドン・ボスコ生誕200周年の今、ドン・ボスコのように最も小さく貧しい、私たちを必要とする若者のところへ出向きましょう。



サレジオ会新管区長のご紹介

新管区長
フェルナンデス総長と

2014年12月4日付で、サレジオ会日本管区の新管区長が、ローマ本部のフェルナンデス総長より任命されました。(任期は2020年まで)

【マリオ神父のプロフィール】

1955年大分県佐伯市生まれ。8歳の時、家族とアルゼンチンへ移住。29歳で司祭叙階。1997年(41歳)帰国、神学院院長、副管区長を歴任。

重責を担う山野内神父様に、主からのお恵みが豊かにありますように、お祈りいたします。


同窓会世界連合総会が開催されます

皆様ご承知のとおり私たち日本の同窓生は扶助者聖母会同窓会世界連合の一員として世界中の同窓生と連帯しています。 今年2015年8月10日から17日まで、マリア・マザレロの生地モルネーゼにおいて、6年に一度の同窓会世界連合総会が開催されます。そこでは同窓生としての方向性が討議され、評議員選挙が行われます。

ロゴ 今回の総会のテーマは「社会の辺境にあって、喜びのあかしとなろう」です。「今、信頼されるカリスマのあかしとなるために、私たちの源泉にもどって、そこから活力を取り戻しましょう。私たちの真実の喜びによって、神様の愛の確かさを『辺境』にもたらしましょう。」という解説的副題が添えられています。聞きなれない言葉ですが、社会の「辺境」とは何でしょうか。物理的な片田舎を指すだけでないのは確かです。

社会の中で顧みられないところ、また精神的に打ち捨てられた人々の心に寄り添い、神様の愛と、愛があるがゆえに湧き上がる喜びを伝えたいということだと思います。

世界連合本部は総会に参加する代表者だけでなく、世界中の同窓生が一致してこのテーマを心に留め、深めるように勧めています。


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編 集 後 記

今年は世界中のサレジオ家族が一致してドン・ボスコ生誕200周年を祝っています。ウニオーネ誌もドン・ボスコ生誕200周年の取り組みを特集しました。若者への愛に生きた聖人の夢と、喜びの精神を感じとって頂ければ幸いです。 (E.S.)


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