Unione Japan
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UNIONE No.86 表紙

ウニオーネ誌 Web版 No.86


2018年5月発行 目次

「イエスが会いにきてくださる」Sr.小島 順子
総会報告
サレジアン ファミリーデー / 新しい動き
Fr.G.コンプリ
三支部訪問 / ボリビア支援のご紹介
ウニオーネ 8支部より
ストレンナ解説
誓願50周年を迎えられるシスター方ご紹介
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巻頭言

イエスが会いに来てくださる

ウニオーネ本部デレガータ Sr.小島 順子
Sr.小島

今号のテーマは「出会い」とお聞きしました。 「出会い」は人生を変えます。どんな時に、どんな人に出会うかによって、その後の生き方や人生が大きく変わることがあります。 そのような話を私たちはけっこう聞いていると思います。 最も一般的で普通にある例としては、恋愛による結婚などがあげられるかもしれません。 時にはこの人に出会わなければ私の人生はもっと違った、もっとよい方向に向いていたかも知れない、出会わなかった方がよかったと思うようなこともあるかも知れません。

サレジオ会総長アンヘル・フェルナンデス神父様から戴いた今年のストレンナは「主よ、その水をください」というヨハネによる福音4章15節のことばです。 この聖書のエピソードをご存じの方にはこのことばがなぜ「耳を傾け、共に歩む生き方を深めよう」という実践につながるかお分かりになると思います。 ご存じない方は是非ヨハネの福音4章1節から30節まで全部お読みになってみて下さい。 イエスがサマリアというユダヤ人が嫌う町で一人の女性と出会い、その女性がどんな女性であるかを言い当て、彼女との真実な対話が行われます。サマリアの女性は感動のあまり町に走って行ってみんなを呼び集めイエスのことばに耳を傾けるのです。 なんと普通のユダヤ人なら絶対に考えられないことをイエスはなさるのです。その町に2日も泊まり人々と語り合います。 つまり嫌われている彼らの話に耳を傾け彼らとともに居るということを態度と行動で示されたのです。

この聖書の箇所に感動した忘れられない経験が私にはあります。 「自分はもうダメだ」と感じ、心が打ちのめされ落ち込んでいた時がありました。しかもそれはシスターになるための修練期でした。そんなときこの聖書の箇所が読まれ、説明があったのです。 私はハッとしてある考えにとらわれました。

このエピソードはイエスがユダヤからガリラヤに向かう途中で立ち寄ったサマリアでの話です。 聖書には 「サマリアをお通りにならなければならなかった。そこで・・シカルという町に来られた。そこにはヤコブの井戸があった。」 とあるのですが、ユダヤからガリラヤに行くのに絶対にそこを通らなければならなかった訳でもなかったそうです。 イエスはたった一人のこの女性に出会うためにわざわざこの道を選ばれたのです。イエスはこの女性に会いに来られたのです。

「そうか、イエスはたった一人の人に会うために道を変更してでもおいでになるのだ。私がここに居るということは、イエスが私に会いに来て下さったのだ。」と気付いたのです。

そうです。同窓生の皆さん、あなたが渇いているとき、イエスは道を変更してでもあなたのところに来てその水を飲ませて下さるのです。

ヨハネによる福音書 4章7〜15

サマリアの女が水をくみに来た。イエスは、「水を飲ませてください」と言われた。 ・・・ すると、サマリアの女は、「ユダヤ人のあなたがサマリアの女のわたしに、どうして水を飲ませてほしいと頼むのですか」と言った。・・・

イエスは答えて言われた。「もしあなたが、神の賜物を知っており、また、『水を飲ませてください』と言ったのがだれであるか知っていたならば、あなたの方からその人に頼み、その人はあなたに生きた水を与えたことであろう。」・・・

「この水を飲む者はだれでもまた渇く。しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」 女は言った。「主よ、渇くことがないように、その水をください。」

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ウニオーネ日本管区連合総会開催

2018年4月22日(日) 星美学園短期大学にて

サレジアン・シスターズ日本管区長Sr.森下並びにサレジオ家族担当評議員Sr.武石をお迎えして、各ウニオーネの代表と本部評議員約40名が星美学園短期大学に集まりました。 冒頭、Sr.森下から「周囲にいる若者、家族、友人の声を聴き共に歩むように」というお言葉を頂きました。

例年、同窓生の総意としてサレジアン・シスターズの事業にお使いいただくために3万円の献金を管区長にお渡ししています。 今年はパラグアイのサン・ロレンソの事業のために使われるとのことです。

午前の議事ではウニオーネ本部と、各支部が2017年度の活動報告、2018年度の活動計画を発表、ウニオーネ本部の決算と予算案が承認されました。 2018年度は「ウニオーネ山中のつどい」を10月27・28日に開催します。 また、11月8日から13日まで、ドン・ボスコの後継者であり、サレジオ家族の精神的一致の中心であるサレジオ会総長、アンヘル・フェルナンデス神父様が来日されます。 11月11日(日)には星美学園にてサレジアン・ファミリー・デーが開催される予定です。歓迎行事にはウニオーネも協力、参加したいと思っています。

午後は、本部より会則の改訂を提案し、承認をいただきました。 世界連合規約に則って同窓会の成り立ちを解説する序文を追加し、いくつかの文言の言い回しを改めます。 なお改訂後の会則は6月以降ホームページに掲載し、改訂版会則冊子は来年度以降の卒業生に配布いたします。

野口神父様の勧め 総会ミサにて

イエス様は良い羊飼い。いなくなった一匹の羊でも探し出します。ドン・ボスコもまたイエス様の元に連れ戻すという仕事をしていました。ウニオーネの皆さんもイエス様と一つになって活動を進めてください。


総会集合 HOMEへ戻る 他号選択へ戻る 目次の先頭へ
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サレジオ家族コーナー


サレジアン・ファミリーデー

日本のサレジオ家族8グループが集う「サレジアン・ファミリーデー」が2017年10月22日、サレジオ会前総長のパスクアール・チャーベス神父を囲んで星美学園で開催され、約180人が参加しました。 ウニオーネからは目黒支部役員2名、本部役員4名が参加しました。

サレジアン・シスターズが歌と音楽で宣教140年を祝う出し物を披露した後、サレジオ会、サレジアン・シスターズ、イエスのカリタス修道女会の各会で修道生活を目指す志願者、修練者の若者たちが紹介されました。ドン・ボスコ海外青年ボランティアグループの若者たちは夏休みに出かけたソロモン諸島での奉仕活動を報告しました。

チャーベス神父様は講話の中で、自ら出かけて行く宣教の大切さを語られました。 「私たちの心をノックされたキリストを迎え入れた私たちにとって、もっと大事な姿勢はキリストと共に外に出掛けていく事です。他者と出会い、大きな喜びを共有するためです。相手を理解する努力をし、他人の見方を学ぶ対話の文化を身につけてください。社会的、人種的、宗教、性別による壁を壊し、兄弟的連帯性を構築しましょう。家庭の中にさえも男女の差、大人と子供の差があるように違いは現に存在します。しかし、違いは『敵』ではなく、『富』なのだと考えて人々の中に入っていってください。・・・」

全員で一致して捧げたミサと、その後の和やかな会食で私たちウニオーネも大きなサレジオ家族の中の一員であることを感じた一日でした。


サレジオ家族の新しい動き

今年のストレンナを受けて、サレジオ家族みんなで力を合わせて、弱い立場の人、特に若者のために立ち上がらなくては、との思いから、ひとつのグループが立ち上げられました。グループ名は “サレジオ家族みんなの会「Hand in Hand」”です。

その第一回目の活動として、公的資金援助を得られない「星美ホームのサローネ建設」への募金協力をすることになりました。6月10日(日)14時から碑文谷教会でチャリティー・コンサートを開催致します。その後も必要と思われる活動を計画して参りますので、家族のメンバーであるウニオーネ会員の皆さまも積極的にご参加くださいますよう、お願いいたします。

また、サレジオ家族の活動としてふさわしい情報がありましたら、ぜひご連絡ください。
「Hand in Hand]連絡係 梅村 百合子 yuri.ume.815@gmail.com

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神父様、教えてください


コンプリ師 日本に来られて63年、そして今年3月9日で司祭となられて60年、3月17日に88歳の米寿を迎えられたチマッティ資料館館長ガエタノ・コンプリ神父様に、お話を伺いました。

これまでの人生の中、神父様は
神様のお声を何度も聞かれたことでしょうね?

神父の私でも神様の声を直接聞くことは出来ないよ。物事を選ぶ時、これだと思って決断した時、それがずっと後になって神様がこうなるように導いてくださったのだなとわかるよ。

イタリア、ベローナの郊外の貧しい農家に生まれた子が、なぜ今、こうして日本で神父になっているか、何の為にいるのか。それは全て神様の導きだよ。

神様の導きと感じられたのは、どんな時ですか?
(以下、神父様のお話の中からエピソードをご紹介します。)
  • 貧しさの故に進学を諦めていた時、司祭希望の少年を捜しにきたサレジオ会の神父様に出会い、中学校に進学できた。

  • 16歳で誓願(司祭になる前の段階)を立てた後、中国への宣教を希望したが、時期尚早と、大学の勉強を修了するまでトリノやカステルヌォヴォ(ドン・ボスコの生地)で待たされた。 その時が、ドン・ボスコのこと、今、研究を続けている「聖骸布」のことを深く学べるきっかけとなった。

  • 大学を修了して、実地過程で与えられた仕事が、イタリアの養護施設の小学校3年の担任。この時にものごとをやさしい言葉で相手に伝える術を学んだ。

  • 宣教の希望を提出して10年、「まだ決心は変わらないか?」と聞かれ、「はい」と答えたが、中国は毛沢東の時代で行くことが出来なくなっており、文化の近い国という理由で日本を選んだ。
       ・ ・ ・ ・ ・

道を選ぶ時、迷うこともあるし、選んだ結果決して良いことにならないということもあるよ。でも、信仰の目で見るならそれは全て意味のあることだったと気付くよ。

信仰を持たない人は、そういう風には考えられない人もいますよね。

そうね。神様の導きではなくて、それは「偶然」なんだと思う人ね。人には自分の人生観、世界観があるから仕方ないね。でも、例えば、私たちの身体の仕組みを考えてみましょう。この素晴らしい、全く無駄のない完璧なシステム、これが進化の過程で、沢山の組み合わせによる偶然で出来た結果と言い切れますか?人生のいろいろな出来事も偶然だからと思う人、私はそういう人には冗談まじりでこう言います。「あなたは、命の構造が全て偶然の結果と信じているのですか。そこまで信じ切れるのはすごい信仰だね。私はそこまでとても信じられない。だから神様を信じます。」

最後にお聞きします。神父様のお好きな聖書の中のことばは何ですか?

10年前、司祭叙階50周年の時の記念カードに選んだ言葉だよ。 「わたしではなく、神の恵みがわたしと共に」(Ⅰコリント 1章15-10)

人生には困難なことがいろいろあるけれど、それは自分自身を理解するために必要なこと。それさえも本当は神様の恵みだよ。

  ・ ・ ・ ・

1958年、叙階の頃チマッティ神父様と
コンプリ師 1958 叙階式

コンプリ神父様、長時間にわたってお話しくださいましてありがとうございました。神父様のますますのご活躍と、それを支える健康を神様がお与えくださいますようにお祈り致します。







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出会いを求めて


支部訪問報告

ウニオーネ本部は、できる限り支部を訪問して交流を深めようと考えています。前年度は三つの支部を訪問する機会に恵まれました。

ウニオーネ城星支部訪問 2017年6月17日

城星支部訪問 大阪市の城星学園内にあるウニオーネ城星の同窓会室を訪ねました。

城星学園は「大阪城のそばの輝く星」というところから1951年に名付けられたと聞いています。幼稚園から高等学校までが一つの敷地内にあります。 1960年から始まった後援会主催のバザーは盛大で、現在は「城星フェスタ」として、児童、生徒と保護者、そして同窓生が一体となって盛り上げる学園の一大ベントとして11月に開催されています。

本部役員2名が同席させていただいた役員会では、秋の城星フェスタの準備をしていました。 夏にかけて数回の「学園の集い」を開催して年代を問わず同窓生の親睦を図りつつ、手芸講習会で可愛らしい作品をたくさん作って城星フェスタで販売するということです。

ウニオーネ城星は若い世代の役員たちが桜井会長をしっかりとサポートして学園の行事にも積極的に参加していました。若い同窓生を巻き込んだ闊達な雰囲気に頼もしさを感じました。


ウニオーネ小百合支部訪問 2017年12月23日

ウニオーネ本部役員2名が大分市城原にある児童養護施設小百合ホームを訪問しました。 小百合ホームでは毎年12月、学校の先生方や級友、お世話になった近隣の方達を招いて「クリスマス地域交流会」を開催しています。 在園生ばかりでなく、ホームを卒業した同窓生たちも帰ってきて参加します。 同窓生有志によるクリスマスケーキの寄付などの協力もしています。ウニオーネ明星からも役員が毎年参加しているそうです。

本部役員2名は職員の松岡さんに出迎えられ、受付で子どもたち手作りのクッキーをいただいて、講堂に入りました。メイン・イベントはクリスマス劇「救いの歴史」です。アダムとエワの物語から、救い主イエス・キリストの誕生までを乳幼児から高校生までの在校生40名が全員参加で作り上げるミュージカル風の劇で、多くの観客の感動を呼んでいました。

観劇の後はお茶やケーキをいただき、ゲーム大会がありったり、和やかで楽しい雰囲気でした。

小百合ホームはシスター、職員ばかりでなく近隣の方々にも支えられており、同窓生にとっては実家のような心のふるさとになっているのだと実感させられました。


ウニオーネ明星支部訪問 2017年12月24日

別府修道院にて 小百合支部訪問の翌日、ウニオーネ明星支部を訪ねました。 熊本地震のあと改築されて2017年春に落成したサレジアン・シスターズ別府修道院の中にウニオーネ明星の部屋が設けられています。 明るく居心地のよい部屋で明星支部の吉田会長、役員の辻本さんとゆっくりと懇談することができました。クリスマスイブの忙しい時に時間を割いてくださったことに感謝します。 2001年に明星学園が閉校されてから新たな同窓会員を迎えられないという危機感は強いものの、同窓生たちの母校を思う気持ちはそれ以上に強いと感じました。 また、別府修道院のシスター方も、サレジアンの教育の生きた実りとしての同窓生を大切に思い、支えていてくださるのだと感じることができました。



ボリビア支援報告

ボリビアの地図 2017年のウニオーネ本部総会で、ウニオーネ明星支部から「ボリビアで活動している竹山シスターが幼稚園と小学校の建設のために経済的援助を求めているので助けて欲しい」と申し出がありました。 そこで各支部にご協力頂き、寄付を募ることといたしました。その結果竹山シスターが8月にボリビアに戻られるに当たり、寄付金21万円余を直接手渡すことができました。 寄付をしてくださった支部の皆様、有志の皆様ありがとうございました。

ボリビアのサンタクルスに戻られた竹山シスターからご報告と写真が届きました。 カーザマイン 『ボリビアの首都ラパスは海抜4千mの高地にありますが、東部に位置するサンタクルスは低地で熱帯性気候です。 私が働いているのは「カーザ・マイン」という少女たちのための養護施設で、5歳から15歳までの少女100名が8名のシスターと生活を共にしています。 ほかに生活指導員、調理員が働いています。

国からは児童一人あたり一日、日本円で約150円の援助金がありますが、食事、被服、日用品、学費をまかなうのはなかなか大変です。(因みにコッペパン1個12円位)

ボリビア土地 子どもたちの教育のために幼稚園と小学校の建設を計画しています。幼稚園の建物は出来上がっているので、日本からの寄付金は幼稚園内の付帯設備のため、又は小学校の建築のために使いたいです。』







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支部からの便り


ウニオーネ東京

星美学圏の先生方

高校三年間、一日も休まなかった。学校が好きだった。ここは私の居場所だ、と強く感じていた。私がそう思えるようになった理由のひとつが、先生方との距離感だ。

授業中、そこがわからないと生徒が話しかければ、先生はその場で解説する。常にアンテナを張り、世の中に繋がった授業をしている。 それが、私には面白かった。先生って、先生になってからも勉強するんだ!教師という職業のイメージががらりと変わった。

担任は飄々としているようで私たち一人一人に気を配り、何かあるとすぐに気づいて力になってくれた。こちらが何も言わなくても、だ。 夏休みに授業をしてほしい、と言えば、すぐに有志の先生方が集まって時間を作ってくださった。 先生方のご家庭にも多大な影響を及ぼしたのではないだろうか。 お子さんがいた先生には、本来お子さんに注がれるべき愛情や時間、体力を私たちが独占してしまったのではと申し訳ない気持ちにもなる。 中には、前職が自衛官という先生も。先生になるには、大学を卒業したらすぐならないといけないものだと思っていた。 やりたいことがあれば、ひとつにしぼらなくてもいい、ということが、人生を考える上でとても大きな収穫となった。

今、星美学園から当時の先生方が一人、また一人とご退職されています。 卒業生としてとても寂しい半面、教師生活を終え、また新しい場所で新たな人生をスタートされる先生方に心からのエールを。 そして私は、そんな先生方の愛情を糧に、今度は愛情を注ぐ側の人として、世の中に貢献していけるようこれからも先生方の背中を追いかけて行く。


ウニオーネ星美ホーム

振袖を通して

星美ホームの職員さんを通じて自立支援の活動をしているNPO法人主催の福祉交流会に参加しました。

養護施設卒園後の進学あるいは就職で挫折した時に、頼れる親も戻れる家もない方の為に、住まい、就職の相談からいろいろな事案などボランティアの方や職員、先生、当事者、たくさんの方々がそれぞれの分野の知識、人脈を提供し、またこれからの福祉のあり方などを考えていく素晴らしい会です。 そこに参加していたACHAプロジェクトの山本昌子さん。山本さんご自身も施設で育ち、成人式を迎えた年に卒園したばかりの自分は振袖で成人式を迎えることは諦めていました。 その時に「少しでも自分は大切にされている存在と思って生きてほしい」と知人から成人式の費用を全額サポート頂いた経験があり、それがとても嬉しく自身の生きる勇気へと繋がったとのこと。 「この感動と感謝を次に繋げたい」と児童養護施設を巣立ち頑張っている人たちに振袖を通して「生きる勇気と未来への一歩」をプレゼントしたいという思いで、このプロジェクトを立ち上げたそうです。

数年前から星美ホームの卒園生もACHAプロジェクトに振袖を着せて頂いて同窓会に参加していたことを知りました。 山本さんのように多くの方との出会いと繋がりに感謝が出来る心があるからこそできることだと思いました。 この出会いも神様の思し召し、必然なのだと感じ、これからもたくさんの素敵な出会いに感謝し応援していきたいと思います。


ウニオーネ短大

出会い

短大 数多い学校の中、縁あって星美学園に入学し半世紀の年月がすぎました。 個性豊かな素敵な学友と出会い、今でもメールのやり取りが続いております。

昨年、秋の小旅行中「夫や我が子より、長いお付き合いなのね!私達」と笑い合いました。出会いがあったからこそ今があります。 穏やか物腰・感謝の笑顔・いたわりの言葉、学友の思いを胸に一歩を踏み出し、小さな自分では見る事のなかった景色が見えるようになり出会いから多くを学びました。 心地よい居場所なのです・・・反面、イエス・キリストの示唆に富んだメッセージに出合いました。 「自分にとって居心地の良くない人間関係の中に、実は人生を豊かに生きるためのヒントが隠されている」との一文に目が止まりました。 どんな出会いからでも学び、成長する要素は身近にあるのだと心に留めました。

出会う人の多くは一期一会ですが、再会は一握り、継続して会える縁人は導き、出会いは発見ですね! 違う景色の出会いも受け入れ、これからの人生を豊かに過ごせるよう、コミュニケーションを取り、行動する事で人間的かつ文化的な環境が変わると信じ、善き出会いがありますようにと祈ります。


ウニオーネ目黒

井口さん ありがとう

6年以上にわたりウニオーネ目黒(さつき会)の会長としてご尽力されていた井口紀子さんが2017年6月30日に癌で急逝されました。 共にウニオーネ目黒を盛り立ててこられた、今福洋子元会長が追悼の文を寄せてくださいました。(本部編集部)

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井口紀子さんと私の出会いはもう20年以上前のことになります。 いつものように同窓会室で先輩や後輩達と雑用、さつき会の仕事しているところに幹事の立場で井口さんも出席していました。 真っ直ぐに私の目を見て、とても真面目に次に私達が何をしようとしているか考えている様子でした。 色々な事ののみ込みがはやく、誰にでも同じ態度の彼女は皆から好かれ慕われて頼りにされていました。 私より三つ下の彼女はまるで妹のようにいつも私を助けてくれていました。

偶然お互いの家も近かったので何かあれば学校外でも会い、夜祖師谷で食事をしたりランチをしながらさつき会の事お互いの親のことなどを話し合ったりしていた彼女は妹であり友であり同志であり大切な心強い仲間でした。

彼女に病を打ち明けられた時私にできることは何も無く情けない気持ちでしたが、以前からシスターの元で勉強していたので受洗を勧め彼女も自分の意思で洗礼を授かりマリア井口紀子になりました。 いま彼女を思うとき優しく真面目な彼女はきっと天からも望まれ帰天したのだと思うことで納得しています。


ウニオーネ静岡

原点は母校との出会い

シスターパワー この三月に巣立った卒業生が、静岡サレジオ高校で学んで良かったことや、これからへの思いを「静修の日」に書きました。ほんの一部を紹介します。

◆キリスト教と出会えたことが何よりも大きく、サレジオに入って本当に良かった。自己犠牲の精神を当たり前に持てるようになった。 ◆苦しい時、悲しい時、祈ることで心が少しだけ軽くなることを知った。 ◆キリストの教えやドン・ボスコの生き方を学び、自分にもできることはないかと考えられるようになった。 ◆先生、友人と出会い、たくさんの愛を受けて成長した。出会えなかったら今でも自分のことが嫌いだった。その優しさを忘れず、周りの人を幸せにできる人になりたい。 ◆人の温かさが支えになるとわかった。自分も優しさを分けていこうという気持ちになった。 ◆静岡サレジオで学んだ精神を自ら主体的に発信できるようになりたい。幼稚園から高校までの15年間で学んだことを、今度は私が与えていきます。

  ・ ・ ・ ・ ・

このほか、シスターから宗教を教わって良かった、という声も多くありました。 日本全国の、世界中のウニオーネ会員が同じように感じて卒業したのではないでしょうか。 あの頃の出会いがあって今がある・・・。多くの出会いがあった母校に感謝するばかりです。


ウニオーネ城星

先生のおかげで

先生のおかげ 私は15年間の城星学園の学校生活の中で、数多くの素敵な先生方と出会うことができました。 その中でも特に大きな影響を与えて下さったのは、中学校の担任の先生でした。

3年生になった頃それまで城星学園の高校に行こうと思っていましたが、クラスみんなが反抗期真っただ中で喧嘩したり、言い争ったりの毎日でした。 まだ子供だった私はみんなの事が理解できず、そんな姿を見るのを辛く感じていました。 大好きな学校へ行くのが嫌になり、違う高校へ行こうかなと考えたり進路についてとても悩むようになりました。

そんな折、先生との面談があり素直に自分の気持ちを伝えたところ、先生は悲しい表情で最後まで私の話を聞いて下さいました。 そして城星学園の高校がきっと私が頑張れる場所であることをお話しして下さいました。 自分では気づいていなかった性格や何気なく行っていた行動など、私の性格や長所など本当に私のことをよく理解して下さっていました。

先生と話した後、改めて自分のことを見つめ直し、城星学園高校への進学を決めました。そのおかげで高校では一生涯の友人たちと出会い、後悔せず学園生活を送ることができました。 もしあの時先生に止められていなかったら、今の私はないと思います。先生には感謝しかありません。

先生が繋いでくださった城星学園とのご縁を大切にし卒業生として、今の私に成長させて頂いた先生方、そして城星学園に恩返しをしていきたいと思います。


ウニオーネ明星

鍋を囲んで

明星学園 「皆で新年会をしましょう!」そう金子院長様がお声がけ下さったのは暮れのことでした。 年が明けた1月17日――修道院の松の枝が激しく揺れている、薄曇りの寒い日。 シスター方とステッラ会役員とでの新年会が開催されました。

寒い外と逆に室内は暑いくらいです。なぜならば――私達役員の前にはなんと大鍋が3つも並んでおり、どれももくもくと湯気をたて、それがまた良い香り!シスター方が心をこめて作ってくださっていたのです。
「美味しいお出汁!!」
「お豆腐もふんわり!」
「なにこの人参の甘さは!」

数々の称賛の声が役員からあがり、にこにこと微笑まれるシスター方と共に夢中で鍋をつつきます。 さて、そろそろお鍋も底が見え始め「もうお腹いっぱい」と皆が一息をつこうとしたところで――シスター頭島のご自慢スイーツが登場!さきほどまで「もう食べれない~」とお腹をなでていた役員が「スイーツは別腹だよね」とほおばりました。皆でその光景に笑い合う――シスター方と「時(とき)」を共有する幸せ。

ふと「明星生で良かった」とつぶやいたことに、皆が何度も「そうだね」「楽しいね」と微笑み頷きあう――この光景に改めて明星の精神を思い起こしました。

いつも優しく、ときに厳しく…でもとても可愛らしいシスター方にふれ、皆で熱々の鍋を囲んでの新年会――今年も、良い年になりそうです。


ウニオーネ小百合

ウニオーネ本部総会に参加して

小百合

昨年の4月23日に行われた「ウニオーネ総会」に、同窓生会長の羽田野君と共に参加させていただきました。 私自身初めての参加で緊張をしていましたが、ドン・ボスコの理想とする「家族的雰囲気」の中で楽しく参加することが出来ました。 羽田野君と小百合ホーム同窓会の活動報告をしましたが、他支部の活動を聞き、参考になることも多くありました。

昼食会では、以前に山中修道院での研修会でご一緒させていただいた同窓生の方々との思い出話に花が咲きました。 又、前日に宿泊した星美ホームのシスターや先生方ともお会い出来たことが、羽田野君と私にとって懐かしいタイムスリップの時間となりました。 昨年の小百合ホームの「クリスマス地域交流会」には、同窓会会長の宗さんと役員の中山さんが、子どもと職員による聖劇を見に来てくださり、温かいお言葉かけていただきました。

これからも同窓生の方々や協働者として働かれている皆さまとの繋がりを大切にし、支えとなれる存在になりたいと思います。

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2018年


ストレンナ 2018について

ストレンナ2018

2018年のストレンナのタイトルは、ヨハネによる福音書第4章15節の「主よ、その水をください」です。 そのサブタイトル「耳を傾け、共に歩む生き方を深めよう」とは何でしょう。それは具体的な方法でわたしたちが取り組むべき課題です。 わたしたちは子供の話をどんな態度で聞いていますか? 家族と会話する時は? 仕事先ではどうでしょう。 学生時代、シスターや先生方がわたしたちの話をひたすら静かに聞いてくださったことを思い出します。 この一年、わたしたちもその姿を思い出し、周りの方々の話にじっと耳を傾けてみましょう。ある時は忍耐と謙虚さが必要なこの姿勢こそが、相手を受け入れ、共に歩むことに他なりません。

今年のストレンナについては、本誌巻頭言の中でも、Sr.小島がわかりやすく解説なさっています。

ストレンナ:サレジオ会総長が毎年示す、サレジオ家族の年間目標


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おめでとうございます

2018年に誓願50周年を迎えるサレジアン・シスターズのシスター方をご紹介します。

  •          Sr. 池田 節子  マリア
  •          Sr. 大澤 節子  マリア・ドメニカ
  •          Sr. 大槇 武子  ジュゼッピーナ
  •          Sr. 加藤 昭子  マリア・テレジア
  •          Sr. 城所 逸廼  マリア・ゴレッティ
  •          Sr. 南雲 紀美子 ベルナデッタ



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編 集 後 記

全国的に桜の開花が早く、追い立てられるように新年度が始まりました。新しい環境で新しい生活を始めるとき、そこで「出会う」人と人との関わりを大切な「恵み」として受け入れていくことが出来ますように。 (E.S.)



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