Unione Japan
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UNIONE No.87 表紙

ウニオーネ誌 Web版 No.87


2019年5月発行 目次
「風の高台」Fr.野口 重光
総会報告(本部評議員紹介 / 支部デレガータ紹介)
「本宣教90周年 歴史のひとこま」Sr.小島 順子
「お祈りするって?」Fr.佐藤 直樹
サレジオ会総長来日 / フィリピンでの研修
第2回 山中のつどい報告
ウニオーネ 8支部より
ストレンナ解説 / サレジアンシスターズ総長来日予定
誓願50周年を迎えられるシスター方ご紹介
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風の高台

サレジオ会司祭 Fr. 野口 重光
Fr.野口

春のまだ早い朝、司祭館を出ると 東の正面には星美学園のグラウンドが広がり、遠くの空には、明けの明星が茜色に染まった朝焼けの空に美しく光り輝いている。 すう―っと深呼吸をする。一日が始まる。この一年間見続けてきたこの景色、好きだった。

星美学園は赤羽の街の北側に位置し、師団坂と言う厳めしい名のついた坂を擁した高台にある。その名も赤羽台。 だから、風の吹く日は、街中よりも五割増しの風が強く吹いているように感じる。 そんな中、七時過ぎの登校時間帯にはその師団坂を小さな制服姿の小学生たちがヒヨコが団子状態で動いているように、走ったり歩いたりしながら、重そうに荷物をもって上ってくる。 春や冬になると上着もまだぶかぶかの一年生たちが歩いているのを見ていると、「だいじょうぶか―」と声をかけたくなる。 その子どもたちの行列も崖に造られた通用門からはかなり急な階段を上ることになる。 こうして星美学園 に通う子どもたちは足腰を鍛えられる。

登校してしばらくすると、小学生たちがグラウンドいっぱいに広がって、黄色い歓声を上げて走り回っている。 ようやくこの高台、「風の高台」が生き生きと躍動し始める。中高生も大勢登校してくる。そして幼稚園生も。

師団坂

正門広場にはたくさんの自転車が整然と並ぶ。もちろんこの急な坂「師団坂」を上ってくるために、ほとんどが電動自転車と自家用車。 風の強い日にはそこはちょうど風の通り道になっているらしく何台かの自転車が倒れている。そして短大生も登校してくる。 こうして 星美学園の一日が動き出す。そしてこの「風の高台」の地下深くに、なんと東北・北陸新幹線が走っているのだ。 その高速で走る新幹線の振動はほとんど感じ取れないが、アスファルトのところどころに「JR」の金属板がはめ込まれている。 日本社会を支える大動脈の一つが、 この星美学園の「風の高台」を貫いて走っている。 そしてその星美学園の高台にはマリア像が高くそびえ、子どもたちと社会を見守っている。

三月は旅立ちのシーズンである。高校三年生の卒業式から始まって、次々に子どもたちが巣立って行く。 この「風の高台」の学び舎で子どもたちは多くの知識と同時に、神様からの多くの声を風の音とともに聞いたことだろう。 そう、神の霊、聖霊は「風」をもってあらわされることが多い。 風は人の思いとは異なり、自由に吹く。方向も強さも寒暖も自由に吹く。

星美学園正門

風、聖霊はいつも私たちに吹き付け、語りかけている。 私はこの1年間、この風の高台でたくさんの風を受けた。 それに対して私は何を感じ考えただろうか。 その風の中に神さまの語りかけを感じ行動しただろうか。 子どもたちもこの星美の高台、「風の高台」で日々多くの風を感じたに違いない。 そして、その中からきっと多くの神の「聖霊」からの呼びかけを心を開いて聞いたに違いない。

星美学園の高台、そこは神の聖霊が吹き付ける「風の高台」である。 そして今日もこの 高台に子どもたちがやってくる。

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ウニオーネ日本管区連合総会開催

2019年4月7日 星美学園短期大学にて

満開を過ぎた桜が散り始めた4月7日、星美学園短期大学においてウニオーネ日本管区連合総会が開催されました。 サレジアン・シスターズ日本管区長Sr.森下ワカヨ、サレジオ家族担当評議員Sr.武石聰子、サレジオ会田中次生師のご臨席を得て、7つの支部から代表40名が出席した総会は和やかな雰囲気のもとですべての議事が進行しました。 年度初めにあたり、総会では全国の同窓生と心を合わせてミサを捧げ、各支部代表が顔と顔を合わせて話し合い、活動の様子を分かち合い、さらに今後の活動への活力となるサレジオ精神を深める勉強をします。 ウニオーネ日本管区連合に所属する8つの同窓会はそれぞれに出身母体の環境が異なりますが、共通しているのはサレジオ精神で教育を受けていることです。 その精神を継続するために、総会での経験が今後の支部活動に生かされることを期待しています。

ミサ 総会 集合

ウニオーネ本部評議員紹介

今年度にて6年が経過し、3期目に入る本部評議員が紹介されました。

  • 会    長: 宗 映子   (ウニオーネ目黒)
  • 副会長・会計: 中山 真奈美 (ウニオーネ東京)
  • 会    計: 伊佐 紀子  (ウニオーネ短大)
  • 書    記: 田中 晴子  (ウニオーネ目黒)
  • 評  議 員: 稲越 美保  (ウニオーネ東京)
  • 顧    問: 梅村 百合子 (ウニオーネ短大)
  • 監    査: 八木 かよ子 (ウニオーネ短大)
  • デレガータ : Sr.小島 順子


各支部デレガータのご紹介

今年度は5つの支部でデレガータの交代がありました。各支部のデレガータをご紹介いたします。

  • ウニオーネ短大    Sr.荻田 愛
  • ウニオーネ東京    Sr.森下 愛弓
  • ウニオーネ星美ホーム Sr.畑中 清香
  • ウニオーネ目黒    Sr.頭島 美恵子
  • ウニオーネ静岡    Sr.池田 淳子
  • ウニオーネ城星    Sr.古屋 路子
  • ウニオーネ明星    Sr.河野 環
  • ウニオーネ小百合   Sr.畑原 アケミ

デレガータ

デレガータとはイタリア語で「顧問」のような立場の方を指し、サレジアン・シスターズから各ウニオーネに派遣されて同窓生に同伴し、同窓会活動の活性化を力づけ、支えてくださる、いわば同窓会とサレジアン・シスターズの間の「架け橋』の役割を担っています。



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日本宣教90年 歴史のひとこま

小島シスター
ウニオーネ日本管区 本部デレガータ Sr.小島 順子

1929年(昭和4年)12月14日、その日は土曜日でした。6人のサレジアンシスターズを乗せたヴィミナーレ号が神戸港に入港しました。 その初期の歴史を知る方々はほとんど天国に行かれました。 ことばも分からず、文化・習慣も異なる新しい土地に創立者の精神を浸透させ修道会の礎を築いて行くことは、どんなに大変な苦労の多い日々であったか計り知れません。

Maria fm Italy

その頃の様々な出来事などは日本管区の歴史として綴られた『年輪』やその他の冊子を読めばつぶさに知ることができます。 1974年がこの90年の真ん中の年に当たります。その前半と後半を見ると、74年までに空襲で焼けた三河島と、後に本部直轄となる韓国を合わせて25の支部が開かれています。 それ以降は1987年に調布の聖ヨゼフ修道院、1992年に湯布院の扶助者聖マリア修道院が開かれ、支部の数は27まで行きました。 しかし80年代から90年代の間に閉鎖の歩みを辿り、2018年に静岡が浜松に移転し現在は13の支部でドン・ボスコとマードレ・マザレロの精神に基づく教育事業や霊性センターなどの活動が行われています。

わずかな文字数でどのように90年の歴史が書けましょう。その半分以上を私は修道会の中で生きてきました。 とは言え私は赤羽台だけで生きてきたのです。この赤羽のことを書きたいと本当は思います。当時は北区袋町でした。 小学校1年生で転校してきた時、本館と呼ばれる当時としては考えられないほど立派な鉄筋コンクリートの建物ができたばかりで、既に使われていました。 私たちの校舎は黒い兵舎でした。 ここで私は学び、シスターたちの熱烈なイエス様への愛のお話を聞き、私もイエス様と出会い、そのイエス様に私の全てを差し上げて一生暮らすにはシスターになるしかないと、私もただひたすらイエス様を求め続けてきました。 この90年の歴史は最初の宣教女から始まってその後に続くシスターたちが、人々にイエス様と出会うことの幸せを伝えイエス様のもとに導いてくれた90年だったように私は思います。 これからは?

これからは「時を、時代を見極める」ことに敏感であったドン・ボスコに倣い、この時代に何をどうすれば「人々に幸せを届けることができるか」その方法を発見し、実践して行くことではないでしょうか。 同窓生もその努力から免除されているわけではないと思います。 同じサレジアン・ファミリーのメンバーなのですから。一緒にその道を探して参りましょう。

最初の民家
宮崎県本宮町の古い民家から始まった宣教

ミサ
日本間の祭壇で行われたミサ

旅行中の修道女
旅行中の宣教女たち

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神父様、教えてください


「お祈りする」って・・・?

サレジオ会司祭 Fr.佐藤 直樹
佐藤神父

先生「どこの宗教にも『お祈り!』ってありますよね……だから、祈りのない宗教って言うのは、本当の宗教ではない!と言ったって、決して過言ではないでしょう。では、『お祈り』って何のためにするのでしょうか? ちなみに、どんな時に『お祈り』をしている?」

生徒「そうですねぇ~……自分のお願い事をする時に『神様!お願い!』って、祈っているかもしれません。だから特に年始の初詣で家内安全・商売繫盛・無病息災を祈ります。それから、恋愛成就とか、受験合格とか、宝くじの一等当選とか……自分にとって、叶えて欲しいことを叶えてもらおうとして、お祈りするという感じですかね……」

先生「なるほど……でも、『お祈り』するって言うことの対象って本来、何が中心になければいけないものなのかなぁ~? 三つの中から選んで下さい。❶番:自分のお願いが叶えられることが中心になるもの。❷番:お祈りを捧げている自分が主役になるもの。❸番:お祈りが向かう先の神様こそが中心であり、神様が祈りの対象の主役になるべきもの。」

生徒「多分、最後のものが答えなんですよね……」

先生「その通りです!…『お祈り』は誰に向かってするのか?って言ったら、自分が自分に向かって「お願い!」ってしていませんよね。お祈りをする人が、神様に向かってしています。だから、『お祈り』をお捧げするとは、まさに「捧げる」と言う言葉を使っているように、『祈り』とは私たち人間だけが唯一出来る、神様への捧げものなのです。今、人間だけが唯一出来るって言ったのは、犬や猫やパンダが手を合わせて、神様に向かって祈っている姿なんて、未だかつて見たことないですからねぇ~(笑)…」

生徒「ならば、『祈り』って……本当は、どんなものでなければならないのでしょうか?祈りの中身とは、どんなものであるべきなのでしょうか???」

先生「神様に向かってするものならば、『祈り』は、神様が中心…神様が主役であるような祈りの中身が大切です。だから、神様が賛美されますように…神様が讃えられますように…この世界に神様の思いが果たされますように、神様の思いが、この私にも実現しますように……といった類の内容が最も相応しい『祈り』です。」

生徒「では、自分のお願い事をしてはいけませんか???」

先生「勿論しても構いません。けれども、自分のお願い事が叶うか叶わないかは別ですよ!何故かと言うと、得てして人間って、この世で自分だけの利益に繋がるお願い事をしている場合がしばしばだからです。だから、現世利益が叶えられるように祈るとは、よく言ったものです!では、この世でその利益に与るのは誰ですか?全ての人の益となるものですか?それとも自分の幸せにだけ繋がるものですか?神様は、皆が幸せになる為の願いを叶えられます。 そして、あなた自身が神様と他者との関わりにおいて、愛といつくしみの交わりに生きる上で必要なもの…正しく生きるために必要なものならば、何でも与えられます。」

生徒「なるほど。私の願いではなく、私たちみんなの願いでなければいけないのですね」

先生「その通りです!!キリスト教の『主の祈り』は、祈りの本質を如実に表しています。」


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サレジオ家族の集い 2018

サレジオ会総長様と共に

総長−2 総長−1

2018年11月11日、日本 訪問中のサレジオ会総長アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父を迎えて「サレジオ家族の集い」が星美学園で開催されました。 国内で活動するサレジオ家族のメンバーや、サレジオの活動にかかわる若者たち約400名が東京・赤羽に集まり、ウニオーネからも本部役員のほか、ウニオーネ短大支部、目黒支部、城星支部の同窓生あわせて10名以上が参加しました。

総長様は気さくに若者たちと共に舞台上でダンスを披露し、サレジオ家族の各グループや、若者の活動発表を興味深くご覧になっていました。 また、祝賀会場では気軽に記念撮影に応じ、ギター演奏もご披露くださいました。

サレジオ家族の交わりの深さと、総長様の温かい人柄を感じたひと時となりました。

総長の言葉より

皆さん、互いに知り合うようにしてください。知らないものを愛することはできないからです。互いに知り合い、一致と交わりを深めるように努めましょう。 サレジオ家族のメンバー皆のために抱擁を送ります。




フィリピンでの研修会報告

サレジオ家族 夢・源泉・挑戦

日本のメンバー

2018年10月5・6・7日、サレジアン・シスターズ東アジア管区協議会・サレジオ家族部門研修会が開催され、サレジアン・シスターズのもとで活動しているサレジオ家族の代表とデレガータ約60名がフィリピン・マニラ郊外にある霊性センターに集まりました。

日本からはサレジアン・シスターズ管区長、ウニオーネ本部デレガータと会長、サレジアニ・コオペラトーリのデレガータと代表が参加し、アジア各国の仲間と共に講演を聴き、分科会で意見交換をしました。 「サレジオ家族の価値を再発見し、創立者たちのように、私たちも若者とともに夢を共有しよう」という目標をもって過ごした三日間は濃厚で、大いに啓発されました。

若者の魂の救いのためにすべてを捧げたドン・ボスコの夢を現代に引き継ぎ、発展させるにはサレジオ家族のグループがそれぞれの特性を生かして互いに協力することが力になると学び、ウニオーネの特性を考えたとき私たち同窓生は家庭や、職場の中で周囲の人、特に若者を気遣うことでサレジオ精神を発揮できると思い至りました。

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第2回 ウニオーネ山中の集い

富士山

2016年に続いて催しましたこの「ウニオーネ山中のつどい」は、支部の垣根をこえて全同窓生が自由に参加できる数少ない企画の一つです。2018年度は10月27、28日の二日間にわたって、サレジアン・シスターズ山中雪の聖母修道院霊性センターで開催しました。雄大な富士山と紅葉を堪能し、自然の美しさも神様のくださったお恵みの一つだと実感した二日間でした。


「山中のつどい」に参加して

ウニオーネ東京 28期 細井佳子

昨年10月、「ウニオーネ山中のつどい」に参加させていただきました。 初めてなので、少しの不安と期待を持って家を出ました。

修道院に到着後、参加された方々と山中湖畔を散策し、遊覧船に乗り、近くで見る富士山のシンメトリックな美しい形に改めて感動し、初めて聞く富士山裾野での自衛隊の演習の大砲らしきドーンという大きな音に、びっくりさせられました。 このような音に紛争地域では、市民が恐怖に脅えているのかと思うと、つくづくと平和の有り難さを感じました。 修道院では、朝夕とシスターの愛情の込められた美味しい食事をいただきました。 夕食後の同窓生の皆様との語らいの中で、星美学園の置かれている状況が厳しく、シスター方、先生方が学園の存続に努力されている事を知りました。

小島シスターによるお話の中で、戦前にはるばるイタリアから来日されたシスター方の尽力により、戦後、赤羽の地に今日の学園が在る事を知り、その経緯に思いを馳せると、母校がずっとこれからも続いて欲しいと思います。 私が学んだ頃に比べると、当時の校訓「純潔・勤勉」が変わり校舎はもちろん、カリキュラム、他、隔世の世を感じますが、時流に迎合する事なく、新しい良い方向に向かっていただけたらと思います。 そしてもう一つ、「神様に近づくには、人の悪口を言わない、言う人に同調しない」と言うお話で、これは人との関わりの中で大事な事と改めて思いました。

一泊の短いひとときでしたが、初めてお会いする同窓生の皆様に暖かな雰囲気を感じ、少しの不安は消え、期待は喜びとなり、貴重な体験をさせていただきました。 参加された皆様、及び、このつどいを企画された本部役員の皆様に感謝しております。


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支部からの便り

ウニオーネ小百合

「応える」

「神様にこたえる」「人に答える」「期待に応える」等考えていくと、必ず答える相手がいる、ということに気づいた。

自然界には、時が来れば葉を茂らせ花が咲き、実をつける木々があり、神さまの意に沿って神様を賛美している。 また、時が来れば越冬する鳥たちが飛来したり飛び立ったりして命を謳歌している。 魚たちは広い海を南に、また北に移動してそれぞれの生態系に従って生きている。 神様に造られた被造界は造られたままの姿で、神様を賛美し続けている。

私に委ねられている子どもたちも、助けを願うと自分のやっていることをおいてすぐに手伝ってくれる。 子どもたちはとても寛大だ。

人が神さまの呼びかけに心を開くとき、自然界の動植物に劣らず、神さまを賛美することができる。 そして、神さまは様々な人や出来事を通して私たちに呼びかけておられる。

その呼びかけを今朝のごミサの中で聞いた。 「飢えている人にパンをあげ、乾いている人に飲ませ、病気の人を見舞い、裸の人に着せる…」「今日、すぐに実行しなさい」と。この呼びかけを心にとめ、子どもたちと共に応え続けていきたい。


ウニオーネ明星

マリア様が帰ってきた!

私達の高校時代から、桜の木に囲まれた池の中央に佇まれ、見守って下さっていたーーあのマリア様が、今、修道院の庭に優しく迎えて下さいます。

様々な時代と事態を乗り越え、戻ってきたマリア様。 春のやわらかい陽射しの中、花のアーチを纏いながら微笑んでおられるようなお姿に、思わず涙ぐむ私達同窓生。

よかった!よかった!
私達のマリア様が、今、ここにいらっしゃる!

とても感慨深いことです。

どんなにか、このときを待ち侘びたでしょう。

今年の聖母祭にはみんなで、マリア様に心を込めてお花を捧げます。 とても、楽しみ!

ハレルヤ、ハレルヤ、       ハーレルヤ♪

別府へお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

マリア様もきっと、皆様をお待ちしています。


ウニオーネ城星

使命に応えて

私は幼稚園教諭として、子どもたちと共に毎日グラウンドを駆け回って、楽しい日々を過ごしています。 しかし、私が幼稚園教諭になったのは「ただ、何となく…」という中途半端なものでした。 そんな私が、今、日々やりがいを持ち、楽しみながら過ごせているのは、ある一人のシスターとの出会いがあったからです。

ある時期、私はカンボジアで子どもたちの情操教育をするというボランティアに参加し、仲間たちと共に音楽や体育などを教えていました。 その時に一緒に参加されていたシスターが私の考えを変えて下さいました。 当時、私は仕事などの悩みがあったのですが、シスターは「悩んだ時こそ神の御手を感じて。 全ては神の御手に任せなさい。」とおっしゃって下さいました。 私は「今の職場に就職出来た事も神様の御手であり、ピアノや運動が得意だというタレントも神様によって与えられたもの」と気付きました。 そしてまた、現地の子どもたちの弾けんばかりの笑顔は私に勇気と元気を与えてくれました。

その時のその気付きがあったことで「神様から頂いたタレントを活かし、子供たちを温かく見守り、育てる」という使命に応える事にやりがいを持つことができました。 今後も、子どもたちの純粋な笑顔を守りながら、私自身も楽しんで幼稚園教諭として神様の使命に応えていきたいと思います。


ウニオーネ静岡

新成人のつどい

静岡サレジオ高校が卒業生の成人式を開催するようになってから、今年で18回目を迎えます。 学校・後援会・同窓会・新成人の有志の方々の協力のもと、1月6日(日)母校のマリアンホールにて67回生の『新成人のつどい』が開かれました。

「み言葉の祭儀」にて聖歌、聖書朗読、新成人に贈る言葉を出席の皆様からいただいた後、新成人の誓いの言葉、共同祈願、記念品授与、校歌合唱と続き、学生時代の懐かしい歩みもスライド上映で鑑賞しました。 式典が終了すると、場所をカフェテリアに移し、後援会で準備してくださった軽食・飲み物をいただきながら、友達や先生方と写真を撮りあったり、おしゃべりに花を咲かせたり賑やかな時間を過ごしました。 ロビーには試験や仕事などの事情で参加できなかった卒業生のメッセージが展示されていました。 皆がこの集いを楽しみにしていることがよくわかり、母校が同窓生のふるさとになってくれるよう、これからも長く続けて行きたいと願います。


ウニオーネ目黒

感謝とともに

昨年、前会長の故井口紀子さんへ追悼の文を寄せてくださった元会長今福洋子さんが、本年2019年1月5日、癌との戦いを終え、帰天されました。

亡くなられたお二人との出会いから、あっという間に10年以上の月日が経ってしまいました。 同期の役員に声をかけられ、雑務応援という形で同窓会室に始めて顔を出した途端、当時会長だった今福さん、副会長だった井口さんに、あっけにとられるほど早く、さもずっと以前からの知り合いのように迎え入れていただいた日のことをつい最近のことのように鮮明に覚えています。

今福さんは、一番下のお子さんと私の子供が同年だったこともあり、同窓会のことだけでなく、受験等子育てに関してのお話をすることも多く、頼もしい先輩ママであることはもちろん、的確なアドバイスを下さる上の姉のようでした。

井口さんは、誕生日が近かったこともあり、今日は誕生会!!と称して同窓会の打ち合わせを兼ねて飲食する機会を設けてプレゼント交換をしあったり、互いにバンド経験があったことから、演奏経験のある楽曲の話をしたりと趣味志向の話題で盛り上がり、下の姉のようでした。

今福さん、井口さん、ありがとうございました。 お二人が引き継いでこられた同窓会、縁あって母校に集う幅広い世代のみなさんと共に、これまでに示してくださった道しるべを辿って、ゆっくりしっかり歩みながら、感謝とともにこれからの道のりに応えていけますように…


ウニオーネ星美ホーム

カトリック府中墓地での祈り

星美ホーム2

星美ホーム1 連日夏日が続いていた中、6月28日も朝から蒸し暑い日でした。 JR武蔵小金井駅から府中行きのバスに乗り「登記所前」バス停で降りて、徒歩2~3分の所にカトリック府中墓地がありました。

学園通りに面した車の行き来もある中、一歩墓地に入るとそこは静寂と穏やかな空気に包まれた別世界のような雰囲気がありました。 入り口から全体を見渡すと大変な広さがあったので、入口すぐの管理事務所を訪ね、星美ホームの場所と近くの花屋さんを聞いてみました。 管理人さんが丁寧に対応して下さったので、迷うことなくお墓参りが出来ました。ありがとうございます。

星美ホームのお墓は大変きれいに改装されていたので、最初は間違えたのかと思いましたが、きれいにして下さった扶助者聖母会のシスター方に感謝をしながら、墓前にお花を手向け手を合わせました。 静かに手を合わせていると、とても穏やかな気持ちになりました。 今秋「心のふるさと」でも、お墓参りを予定していますのであらためてお知らせいたします。

また、懐かしいシスターや卒園生に会いに行けますように。


ウニオーネ東京

私が思うこと

東京 今回のテーマは『応える』ですが、私はやはり同窓会の役員としての責任を思わずにはいられません。 気がついてみれば歴代会長の中で私が一番長い任期を勤めております(苦笑)。星美学園との深いご縁を感じる今日この頃です。

前会長より会長にとお話頂いた時はとても私自身務められる器ではないとお断りしました。また家庭の事情もありました。 お断りし続けても是非にとの声と他役員が助ける!との言葉に勇気付けられお引き受けした時のことをはっきり今でも覚えています。 一年、一年、同窓会行事をこなすのが精一杯で周りの事が見えていない数年が経っていきました。 悩んだことも多かった日々。周りで支え協力してくださる方がいる限り私も出来ることをして行こうと段々と前向きな気持ちに切り替えられるようになりました。

こう考えられるようになったのはここ数年のことです。 業務のほとんどは若手の役員が担ってくれています。 任せ、任されお互いの信頼関係の中で活動が出来ていることは幸せなことだと思います。 学年を越えて同窓会活動で知り合った私たち。必然の出会いであると思います。 神様に、マリア様に選ばれた者たちであるのかもしれません。

生かされていることを幸せに受けとめて任期を全うしようと思っています。仲間と共に。


ウニオーネ短大

「応える」

短大 短大 嬉しい報告です!多くの皆様にご支援いただいているエンブリオ基金より既に723人の赤ちゃんが無事誕生しましたと、会より報告を戴きました。

お腹の中の赤ちゃんの命を奪うことなく(日本は、やむなき事情により堕胎が法律上認められている国なのです)かけがえのない個性と使命をもつ胎児を一人でも多く救うため、そして産みたくても産めない事情のあるお母さんのため生命尊重センターの活動を星美短大の卒業生らしく応援しております。

前学長Sr.武石と現副学長Sr.小島の後ろ姿と足跡を理解し多く想いに同調し、相手の想いに応える心の大きさを今も学んでおります。

一月に埼玉いのちの会30年祝賀会に出席し、多くの方々より前向きな心に響くお話しを拝聴して参りました。

センター長は元NHKのアナウンサー宮田修氏です。現在は千葉の熊野神社で宮司(国内に総数2万人)をされており、伝統を後世に繋げるよう研鑽を積まれ講演会等にて想いを伝えて下さいます。 スタッフの皆様も遠方より熱い想いで、誰かのためにとの無償の愛ある活動に、いつも心打たれております。

講演会や主催行事等様々な声掛けや問いかけにも、これからも沿える事が出来ますよう短大も応える所存でおります。



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2019年


ストレンナ 2019について

ストレンナ2019ポスター

“聖なる者になろう”と聞くと「私には関係ないこと」とか、「そんなこと無理だ」と思ってしまいがちです。 「聖人になる」というのは、聖人のコピーをすることとも、神父様やシスターの生き方をまねることとも違います。 すべての人が、それぞれが置かれている場で日常の雑務を通して愛と喜びをもつことが、聖なる者へとなる生き方なのです。 フランシスコ教皇もイエス様のみ言葉「喜びなさい。おおいに喜びなさい(マタイ5-12)」を引用し「聖人たちは悲しい顔をしていない。 喜びにあふれ、温かいユーモアにあふれている。」とおっしゃっています。 これはドン・ボスコが示した「サレジオの聖性」そのものです。

ドン・ボスコは若者たちに言いました。 「聖人になるために必要な3つのこと。それは“喜び”“務め”“仲間”です」。 「喜び」は「幸せ」に通じることです。 そして真の「幸せ」になる道を具体的に教えてくれるのがイエス様のみ言葉の中にあるのです。 イエス様に根差し、成長し、喜びをもって共に歩んでいきましょう。 「聖なる者」=「幸せ」になるために!

ストレンナ:サレジオ会総長が毎年示す、サレジオ家族の年間目標



サレジアン・シスターズ総長来日

マードレ 2019年10月4日から15日までサレジアン・シスターズ総長、マードレ・イヴォンヌ・ランゴアが日本を訪問されます。 マードレは世界中に広がるサレジアン・シスターズ全員の一致の要となる方で、世界各地で働いておられるサレジアン・シスターズをたびたび訪問して力づけてくださっています。 私たち同窓生にとっても大切なお母さまともいえる存在の方です。 訪日中は各地の学校、施設を訪問されますが、10月14日(祝)には東京、調布サレジオ神学院で開催される「サレジオ家族の集い」にも出席される予定です。 同窓生の皆様も参加し、マードレを歓迎いたしましょう。

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おめでとうございます

2019年に誓願50周年を迎えるサレジアン・シスターズのシスター方をご紹介します。

  •    Sr. ガンバート・マリーザ
  •    Sr. 小山 菊枝 マリア
  •    Sr. 武石 聰子 モニカ



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編 集 後 記

日本の同窓会のルーツは90年前に来日された6名のサレジアン・シスターズの宣教女たちだと言うことができます。 歴史のひとこまを辿ることで私たち同窓生の「心の中の根っこ」を見つめ、更なる飛躍に繋げたいと願う一年です。“温故知新”




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